一話「蕾世」 ページ4
蕾世side
僕は審神者になる前の話をしようと思います。
僕は、昔かなり幸福な人形だったと思うの、裕福な家庭のお姫様に選んでいただけたし、彼女は亡くなるまで僕のことを可愛がってくれましたから。
けれどね、人生に波乱はつきもの、彼女はその歳にしては早くに親を亡くしてしまったんです。
妖に切られて出血死なんですって。
その後彼女は父方の祖父母の家に引き取られたのだけれど、そこであまり人間関係がうまくいかなくてってね、彼女は歳がニ十も離れた人と結婚をさせられ、その人と息子に裏切られ、お亡くなりになられたんですよ。
ねぇ、お姫様、僕は貴方を、貴方の心を守れていたんでしょうか…
貴方が笑みを絶やすこともできない生活を、かえられましたか、?
…なんて、考えれば考えるほどにそんな問いが生まれてしまうんです。
僕の幸せは彼女にとっての不幸だったのかもしれませんね。
その後は、平家に渡ったり安達に渡ったり、北条に渡ったり公家に渡ったり、織田に渡ったりしたのだけれど、あまり外に顔は出さずに本体の中に引きこもっていたんです。
室町時代辺りからの記憶はあやふやで僕自身も正直何があったか覚えてないんです。
覚えていることは足が使えなくなった原因がその時代にあることだけ。
でもね、僕知ってるんです。時の政府の方が教えてくれたんです。
僕の足を使えなくしたのは時間遡行軍だって…
そこから、刀剣男士のことと時間遡行軍のことを聞いたの、歴史修正主義者は先人たちが苦労して創り上げた日本史を改編しようとする輩だって言うこと、刀剣男士は歴史修正主義者への対抗策として顕現された刀の付喪神だってことを。
僕、その時考えてはいけないことを考えてしまったんです。
僕が、歴史修正主義者になればお姫様のタヒを帰ることができるんじゃないか…って
それどころかお姫様のご両親を妖の手から救えるのじゃないか…って
でもね、違うの、妖じゃなかった…お姫様の苦難の原因はご両親が歴史修正主義者に切られて無念のうちにお亡くなりになられたの。
それらのことを告げた後、時の政府の方は僕にこう言い出した。
「時の政府側の味方として、審神者としてこちら側についてくださるのならば、その過去も変えられよう」…とね
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作者名:ぴくるすにがて | 作成日時:2022年8月22日 19時