ご。 ページ40
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「じゃあこの紙に名前を記入してくれ」
何故、彼が転寮用紙を持ち歩き、俺の詳細全て既に書かれているのか謎だけど今はいい。
殴られるのだけは阻止したいから。
そして、いつも身につけているマジカルペンの筆先を白いか身に付けた瞬間、俺の頬に鋭い衝撃が走った。
「サメちゃんの馬鹿!!!は?何でスカラビアなんか行くの?有り得ないんだけど」
ポカン、とさっきの彼と同じく殴られた頬を抑えながら、彼の怒る姿を呆然と見る。
……え、今殴ったのこいつ?このウツボ?ジャミルくんとか監督生でもなく、俺?
『え、は?有り得ないのはお前の行動なんだけど。仮にも俺恋人なのに躊躇なく俺の顔殴る?え、DV系?監督生こいつと別れて正解』
「ちげえし!!サメちゃんも躊躇無くスカラビア寮なんか行こうとしたからじゃん」
『殴られるよりマシでしょ』
「サメちゃんさぁ、前洗脳されたんだよ?絶対危ない。折角俺達二人だけの愛の巣も完成するわけじゃん?それなのに、何であんな暑いだけの場所に行くの?蛇の餌食じゃん」
あんたが今洗脳されてるんじゃないかってくらい異常なんだけど。
スカラビア寮は良い所だ。
俺みたいなひねくれ野郎でも別に嫌がらないし下手に関わろうともしない。カリムくんも監督生と同じく天然記念物だが悪い人ではない。
寧ろブラック企業反対なオクタヴィネル寮から解放されて一石二鳥って感じなんだけど。
「とりあえず、サメちゃんはもう俺の物だからウミヘビくんは諦めて退散してくんね?」
「何を言っているんだ?今にも別れそうじゃないか」
『は?別れないから』
「何でお前がキレているんだ」
何年かけて結ばれたと思っているんだ。意地でも離してやるものか。
それに、俺は今まであんなに長い苦痛を耐えてきたからこれ位ではい別れましょうかってならないし。
まあ、うざいには変わりないけどね。
「うっわ」
「どうかしたのか、エース」
「いーや、部活の先輩達が居たんだけどさぁ、今校内で一番面倒臭い人達が集まっていて関わりたくないから早く行こうぜ」
周囲にこんなことを言われているとは露知らず、彼等は言い争っていた。
ーー
誰得?
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きのこ(プロフ) - 天さん» ありがとうございますー!!作者の需要の無い解釈まで読んで下さりありがとうございます!面倒臭いやつですよね笑激しく同意です。 (2021年1月25日 18時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
天 - 遅くなりましたが、もしもの話読みました。ジャミルもフロイドも好きなので嬉しかったです。バッドエンドの理由がジャミルらしくて、やっぱり面倒臭いやつだなと思いました(笑) (2021年1月25日 16時) (レス) id: 5c82add3f1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 緋にゃんさん» リクエストありがとうございます!良いですねd(≧▽≦*)ストーリーが思い浮かんだら、是非投稿したいですー!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
緋にゃん(プロフ) - もしもジャミルの方に惚れたらとかの番外編?とか読んでみたいです! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 152c3eadfc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 天さん» 分かります。やる時はやる、そんな監督生ちゃんが好きですー!夢主くんは自分が恋人という幸せに結構浮かれてますね笑良かったね、と心温まります笑最後のエーデュースは次作の方がエースメインなので匂わせ風に入れてみました!最後までありがとうございます(*´▽`人) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこ | 作成日時:2021年1月13日 0時