金庫 ページ14
金庫部屋に着いて、私たちは、高松くんが鍵を持ってくるのを待っていた。
大人しくしていた小塚くんが、部屋を見回した。
「本当にこの家、広いよね。」
本当に、ね。
「それに、この金庫。」
小塚くんが立ち上がって金庫に近づいた。
本当に、大きな金庫なんだ。
「錠が木なんだ。」
え？
そういった時、高松くんが戻って来た。
「鍵の場所は、高松家の人間しか知らないんだ。」
まぁ、当然だよね。
高松くんが、鍵を振り回しながら、私たちを振り向いた。
「これ、開ける？」
すると、黒木くんがすかさず首を横に振った。
「まだだ。」
え？
なんで。
「これ、中身が元々いくら入っていたのか、分かるか？」
ああ、いくら入ってていくら無くなったのか、それを調べたかったんだよね。
「ちょっと待ってよ。」
高松くんは、金庫の隣に行って、そこを見てから、叫んだ。
「元々、4億6300万入ってた。」
4億っ！
若武が聞いた瞬間、飛び上がった。
「すげぇよ、この家。」
もうっ！
もらえるわけでもないのに、喜ばないの。
みっともない。
「じゃあ、開けるぞ。」
うん。
慎重に大きな鍵を回した割には、簡単に開いた。
みんなで一斉に中を覗く。
中は、真っ暗で、お札以外、何もなかった。
「だいぶ、無くなってるね。
今は、2億弱しかない。」
そんなに？！
という事は、高松くんの父親が、それだけこの中のお金を無断で持ち出したと言うことになる。
上杉くんが、中指でメガネを押し上げながら、高松くんを見た。
「この金庫の中身が減ってること、お前のじいさんばあさんは知ってんのか。」
高松くんは、その問いに、はっきりと首を振った。
「知らない。
普段、使わない金だから。」
普段使わなくて、無くなってもバレにくいお金だから、高松くんの父親は、ここから持ち出したのかも知れない。
「とりあえず、証拠を掴もう。」
そうして、金庫を閉めて、私たちは部屋の外へ出たんだ。
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リトルグリーメン - えりんさん» いえいえ〜♪ (2015年9月2日 21時) (
レス) id: 5bf63370de (このIDを非表示/違反報告)
えりん(プロフ) - リトルグリーメンさん» コメントありがとうございます。遺言は知っている、是非、検討させていただきたいです！ありがとうございました。 (2015年9月2日 20時) (レス) id: 02bf578d58 (このIDを非表示/違反報告)
リトルグリーメン - えりんさん» 遺言は知っているなんかどうですか? なんかオリキャラか誰かの親が亡くなって、その親が残した奇妙な遺言の謎をKZが解く、みたいな? (2015年9月2日 20時) (レス) id: 5bf63370de (このIDを非表示/違反報告)
えりん(プロフ) - ユイさん» ありがとうございますっ！ (2015年8月30日 19時) (レス) id: 02bf578d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 覚えててくださったんですか！嬉しいです、ありがとうございます(*´∀｀*)これからも頑張ってください！応援してま〜す(・ω<) (2015年8月30日 18時) (レス) id: 1454db3b58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりん | 作成日時：2015年8月28日 22時
