3年A組

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3月1日

あと10日間で卒業となる自分。

あぁ、、、あと少しで先生にも会えなくなるのかな。


あの絵も笑顔も見れないとなると悲しいなぁと 1人で感じながらもゆっくりと廊下を歩いていた。



すると目の前に柊先生がいた。



「ひ〜、、「先生〜おはよう！！」」


そこには魚住華と宇佐美香帆がいた。


そういってひーちゃんが台車で運んでいたダンボールを倒した。



「ホームルーム遅刻すんなよ〜」




くそ、、、大好きなひーちゃんをいじめやがって。




「先生！ おはよう。大丈夫？」





「おはよう（人2）。いいから。チャイムなるよ」





「ん〜朝からひ〜ちゃん冷たくない？」


なんかいつも以上に冷たいんだ。この瞬間から少しだけ、、少しだけ ひーちゃんが考えてることが読めてしまった。


ああ いつも人間を観察してるせいでこういう時に役に立ってしまう。



「別に、、そんなことないと思うよ。 」



そういって眼鏡を少しかけ直す。



「ん〜、、まあいいけどさ。ダンボール多くない？何に使うの？美術？またなんか描くの？」


少し興奮気味にいうと 片方の口角をだけを上げながら



「本当に俺の書く絵が好きだな。 でもこれは違うよ。」


少し穏やかに笑ったと思えば 段々と目が変わってきて鋭くなる。



その目は何かを企んでるような 決意してるような目だった。




あぁ、、また 私のことを楽しませてくれる。だからこの先生は大好きなんだ。





「 ふふ、、ひーちゃん 何か企んでるね」


そういうと は？ としたような でもどこか図星のような顔をする



その顔を見て私は ひーちゃんの 眼鏡を指で軽くかちかちって叩いて



「目、、、。 何考えてるかは知らないけど 多分凄いことするって言ってる。 楽しみにしてる。」



呆然としたままのひーちゃんを取り残して自分は教室へ向かった。

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