操羽先生の誕生日(供養小説) ページ5
＿träumerei
８月22日。
うだるような暑さの中、私は街をぶらついていた。
…誕生日だけれどね。
誕生日を祝うだなんてとうの昔にやめてしまったし、基本的に一人だし。一人で祝ったって虚しいだけだろう？
つまりやることが無いのさ。
理央さんのカフェに行こうかなだなんて考えていたけれど…悲しいかな、定休日だったね。
うん…
本格的に悲しくなってきた時、スマホがメッセージが届いたことを知らせた。
《今、彩艶ちゃんのお家の前に居るのだけど、入っていいかしら？》
理央さんからだった。
あー…合鍵は渡してあるはずだね。
…何の用だかはわからないけれど、理央さんならいいか。
《いいよ、好きに使ってくれ。》
一緒に過ごす人が出来ただけいいね。
…このまま一人で居ても寂しいし、帰ろうかな。
《今から帰るよ、あ、私の部屋はそっとしておいて…》
ちょっと…最近色々あったからね、散らかっているのさ…
《わかったわ、ありがとう えーと…もう少し帰るのは待っててくれないかしら？》
《え…いいけれど…》
《ごめんなさいね、ありがとう》
…ちょっと悲しいな。
大丈夫大丈夫、理央さんが変なことするはずないじゃないか。
時間を潰すのには慣れているから。
琳兎でも呼ぼうかな…
￣￣￣￣￣￣￣￣
帰ってきていいよ、とのメッセージを受け取ってから数分後。
自分の家に帰っていいというのもおかしな話だね。
家の前に居るのだけれど…
なんだか人の気配が沢山するんだ。なんでかな？？
とりあえず入らないことには始まらないね…
彩「ただい…」
＿パァン
クラッカーの音が耳を衝いた。
総員「「「誕生日おめでとう！！」」」
彩「…へ、」
物凄く間抜けな声が出る。
部屋中きらきらと飾り付けられていて、なんだか不思議な感じだ。可愛いな…
人も沢山。
理央さんに琳兎に本条兄弟に…眠乃姉妹や神崎君、大橋君も仕事があるはずなのに…
琳「ほら、彩艶せんせーも」
あの、パーティーの時に被る円錐の帽子を被せられる。ポニーテールが邪魔をしてずれ落ちたけれど、まぁ仕方ない。
理「あら、彩艶ちゃんなんだか普段と違う…？」
神「…そうすか？…あ」
彩「よくそんなところ気がつくじゃないか…」
理央さんはともかく神崎君まで…観察眼だね。
悠「…？暑かったんですか？」
彩「そうだね、どうにも首元が暑くて」
理「可愛い〜！いいわねそれも！」
ぱしっ、と手を掴まれて結んだ毛先を弄ばれる。
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真@アドミーク(プロフ) - 犬キナ＠Adom-kさん» ありがとうございますｯ、理央様らぶらいくだから…() (2023年1月29日 21時) (
レス) @page6 id: 45ce0ca950 (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ＠Adom-k(プロフ) - 理央が理央してて好き...愛してる... (2023年1月29日 21時) (レス) @page12 id: 31641bb0de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真 @アドミーク | 作成日時：2023年1月29日 20時
