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APP18組の学生時代 ページ28

けたたましい音を枕元の携帯が奏でる。
そうか、今日は少し早く出なければいけない日だった。秋の朝は早くも肌寒くて、布団から出たくなくなってしまう。
でも起きなければ遅れてしまうからなぁ…
名残惜しくもベッドから這い出た。

ぱたぱたと階下に降りて朝食を摂る。
いつもは結構な量が出てくるのだけど、今日はそこまでではないから楽に食べ終えた。

「御馳走様でした」

きちんと手を合わせる。感謝の気持ちは大切だから。

顔を洗って、髪をキレイに整えて、セーラーを纏う。周りに比べて長身の私には似合わない気もするけれど、服自体は正統派でとても可愛らしいものだ。

準備しておいた鞄を肩に掛けて、鏡の前で笑みを作る。うん、大丈夫。

「いってきます」

いってらっしゃい、と声が追う。
今日は琳兎とは一緒に行けないかな。あまり早起きな人じゃないし。

朝のつんとした空気を感じながら歩く。自転車通学という手もあるが私はこっちの方が好きだった。

今日一日の授業や朝の集会、放課後の予定を反芻しながら歩けば、意外にも着くのは早い。

まだ誰もいない廊下を歩いて体育館に向かった。
朝の集会の進行を任されていたから。うん…ちょっと面倒だけれどね、信頼されているってことさ。

美「あら操羽さん、早いのね」

彩「美園先生、おはようございます」

櫻木美園先生。物理の先生だ。まぁ…代理で生物の授業をしてくれることが多いのだけど。

美「そっか、司会なのか貴女」

彩「あはは…任されてしまいまして…」

美「大変ねぇ、まだ2年生なのに」

彩「3年の先輩で人が居なかったんですよ、きっと」

美「だいぶ暴論よね、頑張って」

彩「ありがとうございます」

ひらりと手を振って去っていく先生。
櫻木先生とは結構親しくて、相談や家族ぐるみで仲良くさせてもらっていた。香瑠君は最近グレて高校を中退したらしい。先生が愚痴っていた。かのんちゃんは…普段と変わらないから安心らしい。
随分と心配だけれど…

進行どおりにリハーサルが済んで、他の生徒達も登校してくる時間になった。

琳「おはようせんせ〜‼」

琳兎だ。私がよく勉強を教えるから「先生」呼びなのだそう。周りに本物の先生が沢山居るから、数名の先生方がピクッ、と反応していた。ちょっと面白い。

〃→←APP18組がそれぞれの夜を過ごすお話【八弓 魅扇】



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真@アドミーク(プロフ) - 犬キナ@Adom-kさん» ありがとうございますッ、理央様らぶらいくだから…() (2023年1月29日 21時) (レス) @page6 id: 45ce0ca950 (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ@Adom-k(プロフ) - 理央が理央してて好き...愛してる... (2023年1月29日 21時) (レス) @page12 id: 31641bb0de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真 @アドミーク | 作成日時:2023年1月29日 20時

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