ただただ語りたかった。 ページ14
理央様の乱用をお許しください。
深夜0時、サンセット。
お客様はもうほとんど居なくて、残っているのは私と彩艶ちゃんのみ。お店を閉めるのは1時だから、あと一時間は彼女といられる。
今日は23時頃に急に彼女が来た。ここまで遅い時間に来ることはあまり無かったから、少し驚いたけれど。それと、昼間よりもラフな服をしていたから…
ふわっとしたオーバーサイズのTシャツにインナーの袖が少し見えているくらい。ワイドパンツの裾は少し短くなっていて、白く細い足が覗いていた。
思わずお客様の目も気にせずに「可愛い〜!」なんて言ってしまったわ…
彩「ふふ、そんなに見つめてどうしたんだい?」
ふにゃ、と笑う彼女はきっと少し酔っている。
もう数杯は飲んでいたし、いくら酒豪でも酔う。
理「なんでもないわ、ただ可愛いなぁと思って」
嬉しいなぁ、と頬杖を突いて少し上を向く彼女。
真っ白な首筋に潤んだ翠を睫毛が飾って、薄紅の口が弧を描き色を加える。
緩められた目は綺麗に整っていて、いっそ暴力的なまでの鮮烈な翠をゆるりと垂れた目尻が中和していた。私はこの目が大好き。緻密に整った彼女の顔のパーツはどれも綺麗なのだけど。
連絡が取れなくなって数ヵ月後、震えた声で彼女からの電話があってから、彼女は淡い色のリップをつけていた。
…本音を言うと物凄く艶っぽい。
夜も更けてきているから気分がそっちに向いてしまっているのもあるのだけれど、これはきっと誰でもそう思うわ。
グラスを口に運ぶ仕草すら綺麗で、つい見とれてしまう。
彩「理央さん、ん。」
ぽんぽんと隣の椅子を叩く彼女。今はカウンターと内側と外側で向かい合っているから、隣に座って、ということなんだろう。
普段はしてくれない少し幼い動作につい笑みが漏れた。
理「はぁい、行くから待ってね」
自分用に作ったカクテルと一緒に彩艶ちゃんの隣に座る。彼女が髪を払いのける動作と共に甘い香りが漂う。
可愛いなぁ、綺麗だなぁ、なんて暫く見つめて、時々言葉を交わしていると、
彩「んー…眠い…」
流石にもう深夜。
お酒も飲んでいるし、眠くなってしまうのは仕方ない。
理「お家まで送りましょうか?」
この状態の彼女を深夜に外に放り出したら何があるか知れたものじゃない。
彩「…一緒に居ちゃだめ?」
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真@アドミーク(プロフ) - 犬キナ@Adom-kさん» ありがとうございますッ、理央様らぶらいくだから…() (2023年1月29日 21時) (レス) @page6 id: 45ce0ca950 (このIDを非表示/違反報告)
犬キナ@Adom-k(プロフ) - 理央が理央してて好き...愛してる... (2023年1月29日 21時) (レス) @page12 id: 31641bb0de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真 @アドミーク | 作成日時:2023年1月29日 20時