第9話 ページ10
虎(敦) 「グォォォォ!!」
虎は倉庫に響き渡るほどの咆哮を上げると太宰に襲いかかった
だが太宰は襲いかかってくる虎をひらりひらりと落葉のように躱してゆく
虎の攻撃を受けた荷物はバキィッという耳障りな音を立て壊れてゆく
太宰 「こりゃ凄い力だ
人の首くらい簡単に圧し折れる」
とつぶやきながらまたひらりと虎の攻撃を交わしてゆく
─────────────────────
Aside
治ちゃんが先程から虎と激しい攻防戦を繰り広げているなか私はそれをぼーっと見ていた
そうしていると虎が突然此方を見た
虎 (敦)「グォォォォ!!」
そしてあろう事か咆哮を上げながら此方にむかって来ている
虎はもう目の前まで来ていて逃げる暇はなさそうだ
太宰 「しまった!Aさん!」
太宰が珍しく焦っているよほど予想外の展開だったのだろう
仕方ない最後の手段を使うしかない
A 「仕方ないですねぇもうあの手しかないじゃないですかぁ
虎ちゃんの相手は私じゃなく治ちゃんですよ〜
あと虎ちゃんじゃあ『妾』は殺せません」
『妾』はそこまで言うと異能を発動させる
────異能力︰私だけの箱庭────
異能で虎ちゃんが居る空間と壁を背にして立っている治ちゃんの目の前の空間を入れ替える
よって虎ちゃんは治ちゃんの前に現れる
虎(敦) 「!?」
虎ちゃんは驚いているようだが治ちゃんは冷静に虎ちゃんを見据える大方こうなることは予想していたのだろう
太宰 「獣に食い殺される最後というのも中々悪くは無いが
君では私を殺せない」
治ちゃんはそう言いながら虎ちゃんに触れる
するとフッと虎ちゃんが敦ちゃんに戻る
太宰 「私の能力は──あらゆる他の能力を触れただけで無効化する」
そこまで言うと敦ちゃんが治ちゃんに倒れ込む
どうやら気を失っているようだ
それを治ちゃんはじっと見つめると
太宰 「男と抱き合う趣味はない」
と敦ちゃんをパッと放してしまったビタンッと床とこんにちはする敦ちゃん痛そうだ
そうしていると
国木田 「おい太宰!」
独歩ちゃんが非番の皆を連れてきたようだ
与謝野晶子─能力名『君タヒにたまうことなかれ』
江戸川乱歩─能力名『超推理』
宮沢賢治─能力名『雨ニモマケズ』
国木田独歩─能力名『独歩吟客』
太宰治─能力名『人間失格』
おっと皆の能力を思い出していたら敦ちゃんのことはまとまったようだ
太宰 「うちの社員にする」
どうやら新しく社員が増えるようです───
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キラ - 面白い作品ありがとうございます。 (2018年1月17日 21時) (レス) id: d71b59a5f8 (このIDを非表示/違反報告)
カリア(プロフ) - 黒猫(...・∀・.)//さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年12月31日 23時) (レス) id: dda1ad5912 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(...・∀・.)// - カリアさんの、作品 最高で〜す!!!!!!!!!!頑張って下さい!!!!!!!!!! (2016年12月31日 22時) (レス) id: b52d01d0ee (このIDを非表示/違反報告)
カリア(プロフ) - 黒猫(...・∀・.)//さん» 本編でも書きました様に四桁です。正確な数字はご想像にお任せします(((( -ω- ))))(正直そこまで考えておりませんでした。) (2016年12月30日 23時) (レス) id: dda1ad5912 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(...・∀・.)// - 質問 主人公は、今 何歳ですか?? (2016年12月30日 23時) (レス) id: b52d01d0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カリア | 作成日時:2016年7月15日 16時