弐 ページ5
この人達の屋敷「蝶屋敷」という所に連れてこられ、まずはお風呂に入らされた。
何年ぶりだろうか。もう一人の女の人が髪の毛や体を洗ってくれた。
どうやらもう一人の女の人は「胡蝶しのぶ」というそう。この人達は姉妹なんだ。
しのぶ「姉さん!!!この子全然ダメだわ!!言われなきゃご飯も食べないの!自分で決められない子は危ないわ!!」
私が指示を出されなければ動かないことを指摘してる。だってそうでしょう?勝手に動いたら殴られる、蹴られる。
この人たちはどうして欲しいんだろう。
カナエ「あらあら〜、じゃあ、一人の時はこれを使えばいいわ〜」
そう言って私の手のひらに乗せたものは銅貨。
これを使って物事を決めるそう。
表が出たら何をする。裏が出たら何をする。
と決めて使うように言われた。
カナエ「名前はどうしましょうか〜」
しのぶ「この中から選ぼうよ」サササ
そう言って広げたのは四つの苗字。
カナエさん、しのぶさんと同じ「胡蝶」
蝶屋敷の神崎アオイさんと同じ「神崎」
それと、もうひとつ「栗花落」
というものがあった。
アオイ「ねぇねぇあなた!この神崎はどう?!」
私は動揺するが栗花落を取る
アオイ「ほんとにそれでいいの?!こっちじゃなくていいの?!」
と、何度も聞かれたが頷いて、私の苗字は「栗花落」に決まった。
あとからしのぶさんに聞かされたのだが、どうやら神崎さんは妹が欲しかったらしく、あの苗字を進めてきたそう。
カナエ「名前はAっていうのはどうかしら」
しのぶ「いいわね!それがバッチリだと思う!」
カナエ「ほら、言ってごらん」
「....A....A....栗花落A。」
カナエ「わぁ〜よく出来ました!」ナデナデ
人に撫でられたのが初めてだったから、
人にお世話されたのが初めてだったから
とても安心した。
それと共に、こんな日常が毎日続けばいいなと思ってしまった。
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作者名:通りすがりの人間 | 作成日時:2020年9月20日 18時