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彼女の肩に乗せた俺の手をそっと戻した彼女の瞳には
泣きじゃくる俺が写っている。
『愛って測れないの
誰よりも とか、何よりも とか
そんなの比べるのって間違ってる』
今日のAは、あまりにも正しい事を言う。
今日だけで無いのかもしれない。
久しぶりに再開した喜びから考えてもいなかったけれど、
俺は "今のA'' とちゃんと向き合えてたのだろうか。
色々経験して、色んな景色を見て
大きな成功の裏で何かを諦めて、
俺の知らないAになっていたのに。
『あの日に一緒に星を見てなかったら、私達きっと交わる事もなかったんだろうなぁ
…そしたら私、この業界辞めてたかもね』
もしかしたら、俺が別れを告げた理由も、
彼女は全て知ってるのか…？
『有難う、将輝。
＿＿＿本当に有難う。』
あの時気持ちを確かめ合えていたら
何かが違ったかもしれない。
何度も、何度も、
後悔していたのに、
菅田「…俺はなんもしてないよ」
『それでも、ありがとう』
大好きな人がちゃんと俺を認めてくれた。
『お陰様で、幸せだよ』
自分よりも大切な彼女の幸せを創れた。
菅田「悔しいなぁ…」
だけど、隣でその幸せを見守れるのは俺じゃ無い。
『再会出来て良かった』
菅田「…うん、俺も」
『また現場で会おうね、"菅田"さん。』
菅田「…また。」
再会してから、一度も本名で呼ぶ事は無かった。
それが彼女なりの覚悟の現れだったのかもしれない。
丁寧に畳まれたブルゾンを枕にベンチへと横たわる。
菅田「ムカつくぐらい綺麗やな」
最後の涙を袖で拭いて、再び空を仰いだ。
星が降るような夜だった。
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sun.(プロフ) - kairaさん» 素敵なコメント有難うございます！嬉しすぎる感想に胸が熱くなりました^ ^ お楽しみ頂けて何よりです！是非次作もよろしくお願いします( ; _ ; ) (2021年2月24日 0時) (
レス) id: 379caf651b (このIDを非表示/違反報告)
kaira(プロフ) - 初めてコメントを残します…言葉選びと表現の仕方､全てが私の好みどストライクで､ああ、こういうの分かるなあ、と共感できるシーンも有りました…素敵な作品に出会えて良かったです！実は主さんの他の作品も楽しく拝見させて頂いてます！これからも何卒…(笑) (2021年2月22日 23時) (レス) id: f4f52a46c3 (このIDを非表示/違反報告)
sun.(プロフ) - かなこさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます！どうか最後までお楽しみ下さい！^ - ^ (2021年2月3日 22時) (レス) id: fdf2e968fa (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 面白くて話に引き込まれちゃいました！ 匠海くん切ない(T . T)匠海くんと上手くいって欲しいなぁって思いながら見てます(＞＜) (2021年2月3日 6時) (レス) id: deb6ae52c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sun. | 作成日時：2020年12月16日 22時
