15 # takumi ページ15
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北村「うわ、もうこんな時間」
遅くなる、とメッセージを送ってから既に
1時間半ほどが過ぎていた。
こんな時に限って仕事は長引くしタクシーは捕まらない。
北村「っ、くっそ」
歩けば20分。
このままタクシーを待っていても、いつ乗れるのか検討がつかない。
そんなことを考えて、気づいたら走り出していた。
このまま走り続ける方が手っ取り早いのに
「返信しなきゃ」なんて頭で考えてしまうのは
連絡がないことの孤独を知っているから。
それでも走る足を止められないのは
早く彼女に会って真相を知りたいから。
北村「っ、一体どうしたいんだよ、」
自分でも自分が解っていないのに
このまま彼女と話し合って大丈夫なんだろうか。
数え切れないほどの不安を抱えて
インターホンを押した。
彼女がロックを解除した瞬間、
空いた扉をくぐってエントランスを抜け
急いで家の前と立つ。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
北村「…はぁ…はぁ…」
深呼吸を繰り返して何とか息を整える。
真っ赤な目をした彼女が玄関の扉を開いてくれて
小さな声で「久しぶり」と呟いた。
俺からしたら昨日ぶりでも
昨晩は眠っていた彼女からしたら、その前に二人で会ってからは相当な日数が開いている。
彼女からのおかえりが聞けないまま
俺は真っ暗な部屋に足を踏み込んだ。
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sun.(プロフ) - kairaさん» 素敵なコメント有難うございます！嬉しすぎる感想に胸が熱くなりました^ ^ お楽しみ頂けて何よりです！是非次作もよろしくお願いします( ; _ ; ) (2021年2月24日 0時) (
レス) id: 379caf651b (このIDを非表示/違反報告)
kaira(プロフ) - 初めてコメントを残します…言葉選びと表現の仕方､全てが私の好みどストライクで､ああ、こういうの分かるなあ、と共感できるシーンも有りました…素敵な作品に出会えて良かったです！実は主さんの他の作品も楽しく拝見させて頂いてます！これからも何卒…(笑) (2021年2月22日 23時) (レス) id: f4f52a46c3 (このIDを非表示/違反報告)
sun.(プロフ) - かなこさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます！どうか最後までお楽しみ下さい！^ - ^ (2021年2月3日 22時) (レス) id: fdf2e968fa (このIDを非表示/違反報告)
かなこ - 面白くて話に引き込まれちゃいました！ 匠海くん切ない(T . T)匠海くんと上手くいって欲しいなぁって思いながら見てます(＞＜) (2021年2月3日 6時) (レス) id: deb6ae52c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sun. | 作成日時：2020年12月16日 22時
