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you side
『うっ、、』
頭が割れそうなほどの頭痛に耐えながら、フラフラとした足取りでリビングへと向かう。
『二日酔いなんて久しぶり___
リビングには、なぜか亮くんがソファにもたれて眠っていた。
『え、なんで、、亮くん?
あれ、そういえば昨日私、、』
昨日私はどうやって帰ってきたんだろうか。
記憶を辿ってもお店で寝てしまった後のことは
どうしても思い出せない。
それにしても亮くんをこのまま寝かせておいたら風邪をひいてしまうかもしれない。
寝室から持ってきて毛布を持ってきて
眠っている彼にそっとかける。
『あ、、』
昨日亮くんから貰った花束が、机の上に無造作に置かれていた。
それを枯れてしまわないように花瓶へと活ける。
『ゼラニウム、、』
確か彼はこの花の名前をそう言っていた。
『どうしてこの花を選んだんだろう』
気になってゼラニウムについてネットで調べてみると、花言葉についての記事が目に入る。
『え、、』
彼はこの花言葉を知った上で私に花束を渡してきたのだろうか。そう思うと途端に恥ずかしくなり体が熱くなる。
吉沢「ん、、あれ?Aちゃん?」
彼が目を覚ますとまだ眩しそうに目を細めながら
そっと私の頬に触れた。
吉沢「顔、赤いよ、?」
寝ぼけているのか、やけに距離が近い彼に動揺して
ばっ、と立ち上がる。
吉沢「あれ、ここAちゃんの家?
あ!うわぁ、、俺あのまま、、」
ようやく目が覚めてきたらしく頭を抱える亮くん。
『ごめん、私全く覚えてないんだけど、
亮くんが送ってくれたんだよね?』
吉沢「やっぱり覚えてないんだ」
彼は少し寂しそうに微笑んでから起き上がる。
吉沢「鍵、どうしようって思ってたら気づいたら寝ちゃったみたい、ごめんね?」
『いやいやこちらこそ、、
あ、コーヒー淹れるからちょっと待ってて!』
彼にそう告げてキッチンへと足を急ぐ。
火照った顔がバレてしまわないように、
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sun.(プロフ) - あき さん 素敵なお言葉とても嬉しいです、有難うございます! (2020年5月22日 22時) (レス) id: 64db7414b4 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - こんばんは、更新楽しくみてます!菅田くんおしでまてます!よろしくお願いします! (2020年5月21日 3時) (レス) id: 1aa84ce6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sun. | 作成日時:2020年5月7日 22時