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ryo side
Aちゃんを家に送り届けて自宅へと車を走らせる。
" 同情なんかしてない!"
普段は温厚な彼女が声を荒げているのを
初めて目にした。
もしかしたらもう二度と彼女に会えないかもしれない。
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吉沢「、、何やってんだよ」
あまりにも自分が情けなくなる。
自分は彼女をどうしたいのか
時々わからなくなって、予定にない言葉まで口に出してしまう。
吉沢「でも、もし俺の言ったことが事実だったとしたら__」
Aちゃんの表情はあからさまに困惑していた。
もし彼女が本当に "同情" で菅田くんの側にいることを選んでいるのなら、
吉沢「俺にもチャンスがあるんじゃないか、?」
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そんな嘘みたいな理想話を考えていた時
携帯が着信を知らせる。
吉沢「もしもし」
監督「あ、吉沢くん?一週間後にドラマの打ち上げしようって話してるんだけど、これる?」
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それはAちゃんとドラマ共演していた作品の監督からだった。
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吉沢「そ、それって、Aちゃんは来ますか!?」
もしかしたらもう一度Aちゃんに会えるチャンスかもしれない、と思い気づいたら彼女の名前を口にしてしまっていた。
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監督「まだ彼女には言えてないんだけど、、
、ってどうしたの急に動揺して笑
あ、そうだ!二人仲良いんだから吉沢くんから誘っといてくれない?」
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ダメだ、そんなことしたら彼女は警戒して来なくなる。
吉沢「いや、彼女には僕は来ないって伝えといていただけませんか?
、、サプライズしたくて。」
監督「なるほど、それなら口裏合わせとくよ!じゃあまた日にち伝えるね」
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電話は切れ、何とか彼女と会える機会をもう一度手に入れられたことに喜びが溢れる。
吉沢「次こそは。」
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こんな姑息なウソをついてまで彼女を手に入れようとするなんて、世間一般では歪んでいる感情なのかもしれない。
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だけどそんなことは考えられないくらいに、
彼女に溺れているんだ。
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sun.(プロフ) - あき さん 素敵なお言葉とても嬉しいです、有難うございます! (2020年5月22日 22時) (レス) id: 64db7414b4 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - こんばんは、更新楽しくみてます!菅田くんおしでまてます!よろしくお願いします! (2020年5月21日 3時) (レス) id: 1aa84ce6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sun. | 作成日時:2020年5月7日 22時