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「お昼にバーガーとポテト買ってきたよ。北斗好きな方選びなよ。」
二種類のバーガーを指差して慎太郎が言う。
俺たちは野菜があんまり得意じゃないから両方ともトマトもレタスも入ってないやつ。
でもポテトは好き。
今日は慎太郎が家に来る日。
朝からそわそわして、妙に緊張していた。
家族がみんな仕事に出掛けたあと、部屋を念入りに掃除した。
俺の部屋で二人きり、テレビをつけてお昼ごはん。
せっかく買ってきてくれたから頑張って食べる。
でも、正直あんまり食欲ない。
慎太郎はなんだかずっとハイテンションで、ずっとしゃべってる。
俺はひたすら聞き役。緊張であまり話せないからちょうど良かった。
食べ終わり、ゴミを片付たりしたあとも、ずーっと慎太郎がしゃべってる。
全然そういう雰囲気にはならない。
緊張しっぱなしで疲れちゃった、ちょっと離脱しよう。
「なんか飲み物とお菓子持ってくるね。」
と言って部屋を出る。
キッチンの床に座り込み、深呼吸をして休憩。
やっぱり、あれかな。
俺には食指が動かない…のかな。
やべ、鼻がツンとして目頭が熱くなってきた。
上を向いてまた深呼吸。落ち着け、落ち着け。
あまり遅くなっても変だから急いで飲み物やらチョコやらスナック菓子を見繕い、部屋に戻る。
「適当に食べて。今なんか飲む？」
お菓子をテーブルに置き、コップを手に慎太郎に聞く。
「ううん、いい。北斗、こっち座って。」
いつの間にかテーブルから離れてベッドを背もたれにして座っている慎太郎が、にこにこして開いた両足の間の床を手でトントンする。
「え？…こう？」
慎太郎に背を向け、足の間におさまる。
そのままバックハグされる。
うわ、慎太郎の温もりが背中に…。
めちゃめちゃドキドキする。
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りんご(プロフ) - けーた。さん» ありがとうございます！寂しいと言っていただけて嬉しいです。私も緑×黒は好きなペアなので、また書けたらいいなと思ってます。 (2022年2月25日 19時) (
レス) id: eaa5a5859a (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 前作からこちらのお話本当に好きで楽しみに読ませて頂いてました。完結は寂しいですが…最後まで書いて下さりありがとうございました。新作の方も楽しみです。また緑くんとのお話も見れたら嬉しいです^^ (2022年2月25日 8時) (レス) id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2021年12月4日 20時
