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「別々に住んでてもさ、ちゃんと北斗と共有すれば良かった。困ったなとか、どうしようとか、離れててさみしいとか。」
「うん、そうだね。慎太郎もさみしかった？」
「当たり前じゃん。」
眉を下げさみしそうに微笑む慎太郎を思わず抱きしめる。
愛おしい気持ちで胸がいっぱい。
しばらくギューってしていると、慎太郎が俺の腕を少し離し、キスしようと顔を近づける。
「だめっ！」
反射的に慎太郎の顔に手のひらを押し付けた。
「いてっ、」
「あ、ごめん。」
「北斗なんで？」
慎太郎が面食らった顔。
「だってあっち戻らなきゃいけないもん今日。明日の仕事の荷物とかも持ってきてないし。キスしたらそのままここで寝る流れになっちゃうでしょ。」
「えー別にキスだけで終わればいいじゃん。」
「……終わらないじゃんか。」
「俺は終われるけどね。」
にやにやしてる。くそ。そうだよ、いつも終われなくなっちゃうのは俺だよ。
でも、慎太郎がそうさせてるんだからな。
俺がぷりぷり怒った顔になるのを見て余計に慎太郎が笑う。
「じゃあね、おやすみ！」
京本の家へ戻ろうと立ち上がると、腕をぐいっと引っ張られソファーへ倒れる。
「朝、車できょもんち送ってくから。」
「明日朝早いよ？」
「うん。いいでしょ？」
「ずるい、その顔。」
「ははっ、どんな顔？」
「…キス、してって言いたくなる顔。」
「かわいいな北斗。」
ふふっと慎太郎が笑って、ちゅっと軽いキス。
「ちーがーうー、これじゃない。」
軽く首をふると今度はほっぺにされる。
「遠ざかったんだけど。」
文句を言う。今度は耳に。
ちょっとぞくぞくする。
これはこれで好き。
吐息をもらすと、やっと口にキス。
俺が欲しかったやつ。
キスしてるだけなのに、心が満たされていく。
不思議だな。
好きって100回言っても言い足りない。
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りんご(プロフ) - けーた。さん» ありがとうございます！寂しいと言っていただけて嬉しいです。私も緑×黒は好きなペアなので、また書けたらいいなと思ってます。 (2022年2月25日 19時) (
レス) id: eaa5a5859a (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 前作からこちらのお話本当に好きで楽しみに読ませて頂いてました。完結は寂しいですが…最後まで書いて下さりありがとうございました。新作の方も楽しみです。また緑くんとのお話も見れたら嬉しいです^^ (2022年2月25日 8時) (レス) id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2021年12月4日 20時
