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WN 「 俺さ、あいつから逃げてきたんだよね 」
曇り空は何故、見上げると眩しいのだろうか
まるで、不完全で微妙な姿を「 見るな 」とでも言っているように。
「 、、 」
「 あいつ 」とは多分、ウォヌの元カノ
名前にするのでさえ気が引けるのだろうか
海の先を見つめるウォヌの瞳は空と比例していた
WN 「 … これ、お願いしていいのかわかんないんだけどさ、
俺の彼女になってくれない ?? 」
「 え、?? 」
WN 「 正式に言えば … 彼女のフリなんだけど 」
「 あぁ 、、、 」
出来れば最初からそう言ってほしかった
私が変な勘違いをするよりも前に。
「 、なんで ?? 」
WN 「 彼女紹介したら諦めてくれるかなって 」
「 それで私に彼女の役をしてくれと ?? 」
WN 「 飲み込み早いね、流石 」
私の初恋の相手をトリコにさせた美少女
可愛くて、勉強もできて、おまけに運動神経も良い
そんな完璧美少女から好かれているのに
こんな田舎まで逃げてくるのはウォヌだけだろう。
「 なんで別れたの ?? 」
WN 「 浮気された。あっちに 」
「 なのに今更 ?? 」
WN 「 そういう事。笑えるよな 」
私の中で勝手につけたあだ名「 完璧美少女 」
どうやらそんな彼女にも裏の顔はあるらしい。
ウォヌ相手に浮気できるのもその子くらいだろう
WN 「 他の男と寝てさ、俺が振った時はあっさりしてたのに。最近になって「 よりを戻したい 」なんて会いに来て 」
「 しつこいからここに逃げてきた 」と言いながら
そこら辺に落ちていた石を海の方へ投げた
「 へぇ、そんな事が … 」
それで私が彼女のフリをしてあの子に諦めてもらう。
って作戦ね、なるほど
正直言ってしまえば
どうしてそんな大役、私に任せるの ?? って気持ちと
めんどくさい、って気持ちが半々。
天秤にかけてしまうと「めんどくさい」の方が少し沈んじゃうかも。
WN 「 はは、顔に出てるよ 」
「 顔だけは正直なのかもね 」
WN「これ、Aにしか出来ないんだよ。お願い」
どうしようか。
承諾してしまえば必ずめんどくさいことが回ってくる
ただ、これをショーとして楽しんでしまおうか、とやる気満々の自分が居ることに気づいてしまった
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まかない(プロフ) - ハナさん» ウォヌならきっと素敵な所へ連れて行ってくれますよ。 (2022年10月31日 22時) (
レス) id: dc45bd17eb (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 初めまして！おぬくんのお話を探していた時に出会ったのですが、程よい儚さや話の流れが素敵すぎて、更新通知があると嬉しくなります……！これからも楽しみにしています。……私もおぬくんとどこか遠くに行きたいです（私情） (2022年10月31日 20時) (レス) id: bc43354b86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかない | 作成日時：2022年4月28日 20時
