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あの日から数日。
父さんの元を離れ、いるかもわからない生存者を探した。
が、どうやら無駄足だったようで、石化から逃れた人間は見た限り一人も居ない。
人間以外の動物は無事だったようで、今はそこらじゅうに犬や猫がほっつき歩いている。
これから私はどうすれば良いのだろうか？
父さんがいなくなった今、頼れる人は居ない。
いや、頼れる人どころか人類がまるまる石化してしまったんだ。
どうしたら石化は解けるのか？そもそも直るのか？
教えてくれる人は残念ながらいない訳で。
自分で考えて動くしかない。
生存者は確かにこの近辺には居なかったけれど、全国＿＿＿あるいは大陸中を回れば誰かはいるかもしれない。
その可能性に賭けて、今は進もう。
……でも、それはつまり、父さんをここに置いていくという事。
石化してしまったとは言え、私を生み出してくれた親であり、唯一の家族。
出来れば一緒に行きたい。
しかし、流石にこれからの長い旅に連れていく事は出来ない。
＿＿ここで、お別れだ。
研究室に戻ると、父さんは相変わらず、椅子に座って何か考え込んでいるまま石化している。
言わなければ。決別の言葉を。
……例えそれが聞こえていなかったとしても。
『父さん、私、行ってきます。
生存者を探して、きっと石化を解く方法を見つけてきます。
その時まで、待っていて下さい。』
返事は無い。当たり前だ。
それでも行かなくちゃいけない。
またあなたの声が聞けるように。
「おかえり」と、言って貰えるように。
*
*
*
＿＿＿＿＿＿
ああ、ごめんなさい、父さん。
ちょっと、帰れなさそうで……す……。
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瑞野エイ(プロフ) - ~更新再開のお知らせ~ 作者のMaka(現:瑞野エイ)です。前のアカウントに戻れなくなってしまったため、こちら(https://uranai.nosv.org/u.php/novel/uranaitsuk5/)で更新を再開したいと思います。詳しくはリンク先をご覧下さい。 (2021年1月31日 0時) (
レス) id: 33f47a7180 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - とても面白いです！更新お願いします！ (2021年1月6日 10時) (レス) id: e47f4f83ec (このIDを非表示/違反報告)
Maka(プロフ) - 夜さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがたや……。 (2020年5月26日 6時) (レス) id: 2b1a85a707 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - わー！こういう設定めちゃめちゃ好みです…！ありがたや……。 (2020年5月25日 22時) (レス) id: 5ec2a8a618 (このIDを非表示/違反報告)
Maka(プロフ) - 陷さん» 私の妄想の産物ですが、そう言って頂けると妄想をはき出す甲斐があります！応援ありがとうございます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 2b1a85a707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maka | 作成日時：2020年5月18日 22時
