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エンヴィーは、そんな光景を他人事のように見ていた。
Aが絶望しているのも、少年と呪霊が戦いを始めたのも、彼女自身には何の関係もない。
そんなエンヴィーが唯一興味を惹かれたもの、それは＿＿
「なんだ、普通の骨じゃない。もっとレアなのかと思ってた」
目の前で破裂した男について。
Aは絶叫して泣き叫び、少年は我を忘れて交戦を始める。
そんな彼らの豹変振りから伺うことのできる彼の偉大さ。一体どんな人間だったんだろう、なんて思うのも無理はない。
エンヴィーは手のひらで落ちている骨を一つつまみ上げてそう呟く。
彼女が今まで見てきた人の骨と何ら変わりない。
『やめて』
彼女が首をひねっていると、そんな声がかけられた。
いつもより何十倍も低く、何十倍もの憎しみがこもったような声。
『…汚い手で触んないで』
今までのAで一度も見たことがない瞳。
憐れみも情けも無い、ただ相手を憎く思うだけの瞳。
そんな瞳を彼女に向けるAは、同時に彼女の身を震わせるほどの殺気をも放っていた。
『三秒以内にその手離せ』
「…離さなかったら殺す？」
『…離しても殺す』
そんなの理不尽にも程がある。
第一に自分は恨まれる事なんて何もしていない、恨むべきはあのツギハギの呪霊だろう、と彼女はAに問い、Aはそれに虚な顔を崩すことなく返答した。
『…骨を拾って、それ侮辱して。それで満足？』
「…侮辱、？」
『…亡くなった人をっ、！バカにしないで！！』
“亡くなった“と叫ぶ声は震えていた。クシャリと顔を歪めて、大粒の涙を流してAはそう叫ぶ。
思い当たる節が何もなく、困惑している様子のエンヴィー。
その様子にもますます苛立ちが募る。
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ioio(プロフ) - ハリー・ポッターもななみんも大好きなので楽しく読ませて頂きました。つらすぎる… (8月25日 13時) (
レス) id: fd9c166f58 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした…しんどすぎる… (8月17日 21時) (レス) @page18 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 香月ちゃんの領域頭の中で想像してみたのですが、スゴい綺麗でした!!亡くなったあとも指導(？)してくれる七海さんも、とてもカッコよかったです!! (2022年1月6日 18時) (レス) @page18 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
なんなん(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます！！体調の心配まで…嬉しいです！！ (2021年3月22日 23時) (レス) id: c1887ad742 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます！この作品､大好きです!!更新､頑張ってください!お体に気をつけてくださいね。 (2021年3月21日 22時) (レス) id: 4b65aa76c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんなん | 作成日時：2021年3月21日 18時
