魔女が一人。2【呪術廻戦】

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大きな音を立てながら迫ってくる特級呪霊。


彼ら三人は、それから逃げながら建物内を必死に走っていた。





「大丈夫ですか、狗巻先輩」


「しゃけ」





喉薬を飲みながら走る彼らに、加茂が「来るぞ！」と忠告する。


呪霊は、木が丸められたボールのようなものを投げてきた。






《止まれ》


「百斂、穿血！！」






その隙に加茂が攻撃し、呪霊の顔にちょうど激突した。


自身と戦った時よりも強い様子の彼にしばし動きを止める恵を加茂が急かす。






「急げ、どうせすぐ直してくる」






棘の呪言で止めて、他の二人が攻撃。





この繰り返しで帳の外を目指し、学長と合流。ただ呪言の効きが悪い今、教師と連絡をとる好きもなければ、呪言の対処法に気づいたら終わり…という状況。



できれば早めに誰かと合流したいところ、なんて思いながら無事彼らは屋根の上へと飛び出す。





「狗巻先輩が止めてくれる、ビビらずいけ」





恵が鵺にそう言葉をかけ、鵺はまっすぐ特級呪霊へと飛んでいく。


樹齢を止めて、その間に攻撃…とは行かなかった。






「(先に限界が来たのは狗巻か…！！)」





鵺には呪霊の拳が入っており、狗巻は口から吐血していた。









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