魔女が一人。2【呪術廻戦】

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魔力を吸い取られている状態でいわゆる“必殺技“を使ったからか、七星剣(グランシャリオ)を発動したAの体はゆっくりと地面へと倒れていく。



視界も悪くなってきて、体中の力が入らなくて。



そんな中、同じように倒れ込んでいたエンヴィーがふらふらと立ち上がった。



周りを覆っていた帳は、Aの影響で少しずつだが解けてきているような気がする。







『…、フリペンド(撃て)…！』


「…わ、私一回出直してくるわ。

またね、Aちゃん」







彼女にはプライドがないのだろうか、モロに呪文を喰らいながらも立ち上がってゆっくりと外へと歩いていっている。







『待って、ステューピ…』

　





きっと彼女も魔力、体力ともに限界を迎えている。

真っ赤な血が滲んでいる傷口を抑え、眉を顰めながら呪文を唱えたAは意識を飛ばした。







段々と狭くなっていく視界に最後に映したのは、フラフラと歩きながら去っていく、ボロボロのエンヴィーの様子だった。







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