魔女が一人。2【呪術廻戦】

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「あーあ、かわいそう。当たらなかったらいくら呪文が強くても意味ないもんね。」


『箒乗ってるだけよりマシだよ…！！』


「…調子乗ってんじゃないわよ、呪術師もどき」





女同士二人の煽り合いは度を増していき、ついには確実に相手の地雷を踏み抜くまでになった。


"呪術師もどき"という言葉に動きを止めたAは、鋭い眼光で西宮を睨みつける。





「だってそうでしょ？

Aちゃんのは術式じゃないし、呪力かだって怪しいんじゃん。

さっさとママとパパのおかげで有名になれて、のびのびできる魔法界に帰りな…」




『…今なんつった？』





そしてついに、Aの地雷を踏み抜く西宮。


なんなら地雷の上でジャンプしてるようなものだ。





「Aちゃんのは術式じゃないんだから、魔法界に帰りな〜って…」


『私は…自分一人でも生きていける…！！！』


「…？そんなの知ってるよ？」


『違う、そういうことじゃなくて…！！』





西宮がAの何かの引き金を引いたようで、今までにない大声でAはそう叫ぶ。


歯を食いしばって、眉を顰めて。


何かに耐えている様子の彼女は、いくらか昔の辛い記憶を思い出していた。









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