29『観光というよりは少し ページ34
着いた。
そこはやや湿っぽい廃屋で、どこからかピチョンピチョンと水が滴り落ちる音がする。
時間は夕方。
もはや天井とはいえないそこから、夕陽が差し込んでいた。
魔法陣での移動は、かなりの距離であったから私は少し疲れていた。
『やっと……外だ！』
わーい！わーい！と私はその場で跳び跳ねた。
イルミさんが絶対に外には出さなかったから、本当に窮屈だったのだ。
それに、少しはイルミさんを離れてもう少しこの世界を知ってみたかった。
まさか、世界中全ての人が殺し屋ではないだろう……多分。
すると、足音もなく私の首筋に手が触れた。
ひんやりとした、冷たい手だった。
イルミさんと同じで、っていうかゾルディックの人たちと同じで全く気配がしなかった。
……なんかイルミさんぽい感じだけど、違う人。
『ッ！誰！？』
私は叫んだ。
かなりの圧力を感じる。この人は私を本気で殺すつもりらしい。
あー、そっか。そりゃそうだ。
この人は幻影旅団の人なのだろう。だって、ヒソカさんがここから半径50メートルにいる。ということはここが、幻影旅団のアジト的なものであることは間違いない。
？「お前、誰ね？」
聞こえた声は、想像よりもずっと高くて冷酷だった。
私は魔法を使った。
そう、この世界の裏の世界の人には絶大な効果を発揮する魔法を……。
『ザ ジャッジメント』
？「！？……お前、念能力者か？！」
その男の人は、やはりヒソカさんと同じよいに腹を押さえて倒れた。
すごく苦しそうだ。
いや、本当におかしいでしょ？
何人殺してるんですか……。
私は少しその人から離れて自己紹介をする。
『私、Aって言います。ゾルディック家の居候的な存在ですが、家出をしてきました！』
？「は？ゾルディック家の居候？」
小柄な男の人は首をかしげる。
『しばらくの間、幻影旅団さんにお世話になろうとここに来ました！』
辺りはシーンとした。
ほっんとに久しぶりの更新……
申し訳ありません！！！
受験勉強が忙しく、今日久々の更新をさせていただきました。
さて、主人公ちゃんはどうやら幻影旅団に来たみたいです。
そこで主人公と幻影旅団のリクエストがありましたら可能な限り(ていうか全部)書きますのでコメントお願いします！
感想なども頂けたら嬉しいです
リクエスト消費にお時間かかると思いますが、今後も魔女とイルミさんをよろしくお願いいたします
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まな板の鯛 - リクエストした者です。シリアスな上にイルミさんと主人公の関係も変動したりと楽しませていただきました。わざわざリクエストに答えて下さり有難う御座いました。 (2018年8月7日 13時) (
レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - まな板の鯉さん» リクエスト、ありがとうございました！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
まな板の鯉 - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストと言ってもアバウトなのですがシリアスな話を小話でも構いませんので読んでみたいです。参考にならないような意見で申し訳ありません。 (2018年6月23日 13時) (レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - 天ノ弱な月猫さん» ありがとうございます！すごい励みになります、更新出来なくてすみませんでした (2018年6月21日 13時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年6月13日 15時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオクサ | 作成日時：2018年4月4日 13時
