23『そう言えば貴方は殺し屋でした』 ページ29
ｲﾙ「ここ。なんか試しの門開けて入って来たんだよね、コイツら」
『……え？』
イルミさんに連れてこられたのは、屋敷から少し離れた広いひらけたお庭。
そこには、夢で見た赤があった。
つまり死体だ。
ｲﾙ「丁度、仕事から帰った所だったから殺したんだけどさ。片付けるの面倒くさいから放っておいたんだけど、いつまでもそのままって訳にはいかなくて」
なんかこういう時に便利な魔法、A使える？
イルミさんに聞かれて、私は反射的に頷いた。
『は、はい』
私はその濃密な《赤の匂い》の中で魔法を唱えた。
木漏れ日の中ではあるが、やはり日光の影響は出ているのだろう。
魔力が乱れているのがわかった。
『ザ デス』
魔法陣から、白馬に乗った骸骨の兵士が出てきた。
『ここにある死体たちを、連れて行ってあげて』
私がそう言うと、骸骨が馬の手綱を引いた。
白馬がけたたましく鳴く。
すると、一瞬で死体が消えた。
ｲﾙ「……」
『……ハァ、ハァ、ハァ…。っ！』
デスのカードは−S。
死体の数はざっと10人。
少し魔力を使いすぎたかもしれない。
日光による魔力の乱れと、何か得体の知れない恐怖。
それが私の体全体を包み込んで……私は倒れた。
ｲﾙ「A、この魔法……え？A！」
イルミさんが叫ぶ声が聞こえた気がしたけど、あの人が叫ぶ事なんてないからきっと空耳だね。
私は意識の一切を手放した。
あ、タロットカードの魔法の説明はちゃんと更新しておりますよ。
分からなくなったら、説明をご覧下さい！
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まな板の鯛 - リクエストした者です。シリアスな上にイルミさんと主人公の関係も変動したりと楽しませていただきました。わざわざリクエストに答えて下さり有難う御座いました。 (2018年8月7日 13時) (
レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - まな板の鯉さん» リクエスト、ありがとうございました！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
まな板の鯉 - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストと言ってもアバウトなのですがシリアスな話を小話でも構いませんので読んでみたいです。参考にならないような意見で申し訳ありません。 (2018年6月23日 13時) (レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - 天ノ弱な月猫さん» ありがとうございます！すごい励みになります、更新出来なくてすみませんでした (2018年6月21日 13時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年6月13日 15時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオクサ | 作成日時：2018年4月4日 13時
