14『コツを掴めば痛くない』 ページ19
私は早速作業に取り掛かる。
作業1、手首を切りまーす
作業2、指につけまーす
作業3、魔方陣をかきまーす
作業4、魔方陣に魔力をこめまーす
はいっ、出来上がりましたよ！
私は、黒魔術を使うので自身の血液が魔法の核となる。
そのため、何をするにも血が必要。
タロットカードには、あらかじめ血を染み込ませてあるので大丈夫。
しかしこの魔方陣。
移動式なのだが、2つ以上はないと機能しない。
ようは、魔方陣から魔方陣へ飛び移るような感じなのだ。
頭を散々悩ませた結果、イルミさんの部屋に付けることにした。
まずはそこからだ。
どうせあとから増やせるし、痕は私にしか見えないし。
執事室に電話して、執事さんにイルミさんの部屋まで連れて行ってもらった。
コンコンと私がノックする。
『イルミさーん、入りますねー』
私がドアノブを回すと、イルミさんがぬっと出てきた。
うん、地味に怖い。
ｲﾙ「なに？」
『あ、実は…カクカクシカジカ』
ｲﾙ「別にいいよ」
イルミさんは、私を部屋に入れてくれた。
『どこでもいいですか？』
イルミさんは頷く。
私の事をジーッと見てくるから、魔法を見物するのだろう。
私は先程の工程を繰り返そうとした…が。
私が手首を切った途端。
ｲﾙ「え、ちょ何してるの」
イルミさんが私の血を止血してしまったのだ。
あーあ、ただでさえ治癒力高いのにそんな事したら傷が塞がっちゃうよ。
私は事情を説明する。
イルミさんはまたため息をつく。
幸せ逃げちゃうよ？
ｲﾙ「はぁ、先に言ってよ。びっくりするじゃん」
そうして作業は再開された。
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まな板の鯛 - リクエストした者です。シリアスな上にイルミさんと主人公の関係も変動したりと楽しませていただきました。わざわざリクエストに答えて下さり有難う御座いました。 (2018年8月7日 13時) (
レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - まな板の鯉さん» リクエスト、ありがとうございました！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
まな板の鯉 - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストと言ってもアバウトなのですがシリアスな話を小話でも構いませんので読んでみたいです。参考にならないような意見で申し訳ありません。 (2018年6月23日 13時) (レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - 天ノ弱な月猫さん» ありがとうございます！すごい励みになります、更新出来なくてすみませんでした (2018年6月21日 13時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年6月13日 15時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオクサ | 作成日時：2018年4月4日 13時
