11『ショータイとショーカイ』 ページ16
キキョウさんのマシンガントークについて行きながらも、続々と部屋に人は入ってくる。
おカッパちゃん
ブタさん
厳ついおじ様
フワフワ坊や
もしゃもしゃおジジ
の順番で来た。
3人の子供は、私を見ると目をひん剥いたのだよ。
なにかした？私。
イルミさんに名前を教えて貰いながらだったので、名前は完璧。
みんなが揃ったのだろうか。
黒い服を着た人が食事を運んでくる。
食事が並び終わると、みんな食べ始めた。
静かに食べる音だけがする。
私も食事を口に運ぼうとした、その時。
ｲﾙ「あ、Aのは抜いてるよね？」
ｷｷ「えぇ、もちろんよ。毒に耐性がある人なんて滅多にいないもの。安心して食べてねぇAちゃん！」
『え、ぇぇ』
毒？
え、何ここ。
いや、私は毒じゃ死なないよ？
死なないけどそれ相応に苦しんだから。
私は疑問を激しく(←ここ大事)感じながら、食事を終わらせた。
うぅーん、おいしかった！
やばいくらいおいしかった！
毒なんて気にならないくらいおいしかった！
そんな事考えていると、いつの間にか食器は片付けられていた。
え、怖い。
ｼﾙﾊﾞ「お前、名前は？」
『Aです』
重くて、どっしりとした声。
何もされていないのに、冷や汗が伝う。
ｼﾙ「俺たちは、殺し屋だ。それでも、ここに住むか？」
『え？』
唐突に言われ驚く。
と同時に納得もする。
たしかにここは異質でだったのだから。
でも、住むのは決定なのね。
でもねぇ。私はイルミさんを見る。
ｲﾙ「あれ？言ってなかったっけ？」
はぁ、ホントにこの人は。
どこか抜けてるんだよね。
ただ、私には行くところがない。
私は、はっきりと述べる。
『構いません』
シルバさんは頷く。
そしてまた尋ねる。
ｼﾙ「出身は」
キタ。
私が最も危惧していた質問。
私は、嘘をつかない範囲で偽る。
『…小さな集落で育ちました。母と祖母の3人暮らしでした』
ｼﾙ「今は」
『無くなりました』
脳裏によぎる、叫び声。
私は首を振って、記憶を追いやる。
『皆さんが良ければ、ここに住みたいと思っています』
宣言しなくては。
生きるのだ。
シルバさんは、満足げにまた頷く。
ｼﾙ「ミルキ、キルア、カルト。お前達は戻れ。イルミ、お前もだ」
シルバさんがそう言うと、みんなすぐに部屋から出ていく。
イルミさんは少し不満げだったけど。
その場には、シルバさんとキキョウさん。
ゼノさん。
そして私だけが残った。
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まな板の鯛 - リクエストした者です。シリアスな上にイルミさんと主人公の関係も変動したりと楽しませていただきました。わざわざリクエストに答えて下さり有難う御座いました。 (2018年8月7日 13時) (
レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - まな板の鯉さん» リクエスト、ありがとうございました！ (2018年6月28日 20時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
まな板の鯉 - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストと言ってもアバウトなのですがシリアスな話を小話でも構いませんので読んでみたいです。参考にならないような意見で申し訳ありません。 (2018年6月23日 13時) (レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
アオクサ - 天ノ弱な月猫さん» ありがとうございます！すごい励みになります、更新出来なくてすみませんでした (2018年6月21日 13時) (レス) id: 3fc9aa63ee (このIDを非表示/違反報告)
天ノ弱な月猫(プロフ) - 好きです！凄く好きです！凄く面白いし応援してます！更新待ってます！ (2018年6月13日 15時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオクサ | 作成日時：2018年4月4日 13時
