42話 ページ43
結局零もついて来ることになった。
男連れだと思われると近づけないから
遠くから離れて見守ってるみたいだけど。
パーティー会場に入り
ターゲットを探す。
「お嬢さん綺麗だね」
「お一人ですか？」
「よろしければご一緒に…」
『あ…えっ…と』
あなたたちじゃない
ごめんけどどっか行って。
「…リトルプリンセス」
ーガシャンー
驚きのあまりつい持っていたグラスを
落として割ってしまう。
うそ、バレた？
でも一体誰に？！
声のした方を振り返ると
一人の男が一人の女の子に跪き
手を取っているところだった。
なんだどこかのお嬢様に言ったのか。
「大丈夫かな？お嬢さん」
『え、えぇ…あ』
この人だ。
今回のターゲット。
『少し酔ってしまって…』
「そうか、ではこちらにおいで」
『ありがとうございます』
ターゲットは私の背中を押して歩き出したかと思うと
そのまま手を下にゆっくりずらし
お尻をなでるように触ってきた。
これを零が見てると思うと
なぜかとてつもなく死にたくなってくる。
奥の椅子に座り
今度は太ももを撫で回すように触ってくる。
早く終わらせたくて
早速情報に繋がりそうなことを
聞くとすぐに喋ってくれた。
『私そろそろ失礼します』
「どうしてだい？もう少しいいじゃないか」
『いえ…あの』
手を掴んで肩を抱き寄せてくるターゲット
「彼女は僕の連れでして。離していただけますか」
零…
ターゲットの腕を私から振りほどき
私を自分の腕の中に閉じ込める
「っ…なにをするんだ」
「それはこちらのセリフです。行こう」
『…えぇ』
零に肩を抱かれたまま車に戻る。
あのターゲットとは違って零の手は優しく暖かく
家に帰ってからも零は私を離そうとしなかった。
やっぱり零の様子おかしいよね…？
『零？どうしたの？』
「あいつここ触ってたよな」
『え、ちょ…っ』
零は私を押し倒し太ももにそっと触れる。
その手から熱が伝わってきて
全身が熱くなる。
『ば…っ！なに、して…！』
「さっきはそんな反応しなかった」
『あ、当たり前でしょ！…零に触られたらこんな反応しちゃうよ…』
「っ…」
太ももを触っていた手が
頬へと登ってきて
熱を帯びたひとみで見つめられる。
『……はっ！うおおお』
「っ！？」
横に転がって零から距離を取る。
あぶな…
おかしくなるとこだった
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舞鶴(プロフ) - 和美/美香さん» ありがとうございます！続編の方も更新いたしましたのでこれからも引き続きよろしくお願いします！ (2019年6月4日 19時) (
レス) id: 883e532b12 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めてまして、続き頑張って下さい。応援してます。 (2019年5月21日 13時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴(プロフ) - 風華月さん» ありがとうございます！続編できましたのでぜひご覧ください！ (2019年5月11日 20時) (レス) id: 883e532b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞鶴 | 作成日時：2019年4月21日 0時
