34話 ページ35
『ポアロ…？』
「そう！すっごい美味しいんだよ」
「……」
秀一の様子がおかしいのはほっといて
コナンくんがご飯食べに行こうって言い出して
案内されたのがポアロというお店だった。
上には毛利探偵事務所があるから
きっとなにか企んでる。
でも断ったりしたら余計怪しまれそうだし
普通にお腹すいたから考えるのは後にしよう。
「こんにちは！安室さん」
「いらっしゃいま…せ」
『え…』
なんで零がここに？
今コナンくん安室さんって言った？
あっえ、ん？(困惑中)
「こちらの席にどうぞ」
「はーい」
一瞬動揺したように見えたが
すぐにいつもは絶対にしないキラッキラな笑顔をみせた。
これ…そっくりさん？
てかコナンくん、零がいるって知ってるのに
秀一もここにつれてきたの？
バカなの？！
「Aさん、安室さんのハムサンド一番美味しいよ」
『そうなの？じゃあ私それにしよっかな』
「私はアイスコーヒーで」
『え、食べないの？』
「Aさんほど食いしん坊じゃないので」
『は？意味わかんないし』
「…あはは…」
ボールペンを今にもへし折ってしまいそうな注文とる零と
へらっと笑う秀一に秀一の足を踏みつける私、
それを見て苦笑いをするコナンくん。
これぞカオス状態。
「Aさんって綺麗な人だよね、何やってる人なの？」
こやつこの歳でこの私様にハニートラップでも仕掛けようとしてるの？
変装したあと容姿を褒められても
なんもうれしかないわ
『ただのOLだよ』
「ふーん」
この子といるとすごい疲れる。
ずっと観察されてるし
せっかくの零のハムサンドも味がよくわかんないじゃん。
「あっ僕用事思い出したから帰るね！」
『え？…行っちゃった』
でも私は見逃さなかったぞ。
テーブルの裏になんかくっつけたのを
しっかりこの目で見ました私！
多分盗聴器。
私たちが店を出た後に忘れ物したーとか言って
回収するつもりだろう。
秀一や零がなにか変なことを言わないように
人差し指を口に当てながら
もう片方の手でテーブルの裏を指差す。
それを見た二人は同時に頷いた。
「Aさん、私達もそろそろ行きましょうか」
『そうですね』
「ありがとうございましたー」
スパイでもなんでもない
正真正銘黒の組織である私の正体がバレたら
めんどくさいことになるし。
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舞鶴(プロフ) - 和美/美香さん» ありがとうございます！続編の方も更新いたしましたのでこれからも引き続きよろしくお願いします！ (2019年6月4日 19時) (
レス) id: 883e532b12 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めてまして、続き頑張って下さい。応援してます。 (2019年5月21日 13時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
舞鶴(プロフ) - 風華月さん» ありがとうございます！続編できましたのでぜひご覧ください！ (2019年5月11日 20時) (レス) id: 883e532b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞鶴 | 作成日時：2019年4月21日 0時
