第八話 何もしなくても倒れる ページ9
休み時間になってしまった。
果たして私に話しかけてくれる人はいるのだろうか。
取陰「ねぇねぇ、好きなもの何？？？」
真去(居た。)
ふと、この人の名前と自己紹介を思い出す。
確か、恐竜が好きで、個性は「トカゲのしっぽ切り」だったはず。
真去「えっと、確か切奈だったよね。」
取陰「うん！」
真去「ごめんなさいね。
私は、恐竜よりもトカゲが好きです。」
恐竜が好きだと言っていたけれど、私は実家の庭に住み着いていたトカゲの方が好きだ。
取陰「え？///」
真去「？」
あれ？
どう言うことか、切奈が倒れ込んでしまった。
助けようかとも思ったが、切奈が「大丈夫だ。」と言ったため、他の人と話に行く。
拳藤「あちゃー…。」
真去「！」
確か、この人がこのクラスの学級委員だ。
名前は拳藤一佳だったはず…。
真去「あ、一佳でしたっけ？」
拳藤「ああ、よろしく。
私語で話そうよ。
真去「え〜…。
…わかった！
よろしくね〜♪」
拳藤「ああ！」
(うずくまってる切奈は放っておこう…。)
泡瀬「あ、真去。」
真去「どうしたの？」
泡瀬「お前、入試何点だった？
俺の後ろって言われたから気になって。」
真去「55点。
洋雪は？」
泡瀬「え、あ、56。」
(ビビった。遠慮とかないのか…。)
真去「そうなんだ！
あ！ソシャゲ好きなんだっけ？」
泡瀬「うん。
めっちゃ好き。」
円場「なになに何が？？？」
真去「ソシャゲの話だよ。」
円場「それなら俺の方が好きな自信あるわ！」
泡瀬「なんでだよ。」
真去「でも、私が思うには、きっと
硬成よりも、洋雪の方が好きだよ。」
泡瀬/円場「…。」
円場「え？はにそれ？
何今の言い方…。
匂わせ？
え？」
真去「え？」
泡瀬「…。
…。」
円場「…泡瀬〜！
お前！」
泡瀬「ｶｱｱｧｧｧ///」
円場「…ﾀﾋね。ಠ_ಠｷﾞﾝｯ」
真去「わ、私何か…？」
円場「…。」
真去「あの、許してくれない？
ごめん！
謝るし、できることならなんでもするから！」
円場「…じゃあ、俺の方が好きって言ってよ。」
真去「そんなの簡単！」
(相当ソシャゲ愛が強いんだな、、、)
「洋雪よりも、硬成の方が好きだよ。」
円場「っ〜///！！！
こ、幸福感、、、」
真去「よ、よかったね(？)」
ｸﾞｲｯ
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作者名：天野 | 作成日時：2023年11月18日 15時
