君の隣にいるセカイ《こっちはB組だよ》【ヒロアカ】 (ページ8)

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第七話　遅れて来た人ページ8

氷叢「…その人、転校生ですか？」

まだ月の初めの方なのに、五回も遅刻していると言うことにも驚いたが、本当に気にしていないようで、ヘイトが私に向く。

説明を聞いていなかったから当たり前か。
まぁ、そんなことよりも気になる事が。

私が「編入生」ではなくて「転校生」だと分かった理由だ。
まぁ、この時期からして編入は気が早いが。

鉄哲「ああ！！！
　そうだぜ術！！！」

それに対して、恐らく先生にしたであろう質問を徹鐡が答えている。

熱血キャラか彼。

円場「やはりお前もこの顔には負けるよな！？」
氷叢「興味ない。」ｽﾊﾟｯ

そして、硬成に全く配慮のない返しだ。
ついでに言わせてもらうと、私の顔がそんなに綺麗だとは思わない。

なんなら日本の食べ物が美味しすぎて日本に来てから－３キロ痩せた()

円場「こ、これだからイケメンは…。」

イケメンは関係ないと思うが、術の雰囲気から察するに、気を遣わなくていい印だと受け止めていいと思う。

ブラド「円場静かにしろ。」
円場「俺だけ！？」

そして先生のヘイトも硬成に向く。
いじられキャラらしい。

空気メモしておこう。

その間に、ブラドキング先生が私の概要を説明してくれた。

ブラド「転校生の「真去逢好」と言う。
　帰国が遅れてしまい、入学に間に合わなかった、
　と言うわけだ。
　お前らと同じく、試験は受けている。
　不正などはしていないから、安心しろ。」

やはり、誰でも私の試験の不正などを質問しに来る、とブラドキング先生も予測して説明してくれたようだ。

不正をした、と言う点ではしっかり問題ない。

一応、試験を受けてから海外に行ったため、本当に同じ試験会場にいたのだ。

洋雪にも覚えられているあたり、忘れられているわけではなさそうだ。

ブラドキング「一応氷叢も自己紹介をしてもらえるか？」
氷叢「…はい。
　僕は氷叢術。
　個性は氷固溶壊。」
ブラドキング「ああ、忘れていたが、好きなものも言って
　くれ。」
氷叢「好きなことはない。」
ブラドキング「一応言ってくれ。」
氷叢「…夏、夏が好き。」
真去「夏かぁ。
　いいよね！よろしく！」
氷叢「…。」

無視かい。

せっかく挨拶してあげたのになぁ、と思いつつも、こう言う人間であると言うことを、先ほどの会話の中で分かったので、特別悪い気は起こらない。

そして、机移動の時間も、HRも終わり、休み時間へと移り変わる。