君の隣にいるセカイ《こっちはB組だよ》【ヒロアカ】 (ページ3)

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第二話　編入じゃなくて転入ってありなんですか！？ページ3

皆「「「それより！！！」」」

みんなが一斉にこちらを向く。
私は視線が釘付けで、今にでも逃げ出したいが、この後授業があることを考えると、そうするわけにもいかない。

気まずい視線の中、

？？？「先生！！！この人は誰ですか！？！？！？」

と、一際大きい声が鼓膜を揺らす。

ブラド「ああ、それはだな。」

先程まで私に向けられていた視線が、一気にブラド先生のは上向く。

プレッシャーから解放された、ありがたい。
だが、どこか怪しげな雰囲気を感じる。

ブラド「その前に...真去。」
真去「はい！」
ブラド「先に職員室に来いと言ったはずだが...？」

まるで背景に「ゴゴゴ...」と言うような効果音がついているようだ。
本当に見える気がしてきた。

というか、そんなこと言われていたっけ...？

今朝の電話のやりとりを思い出す。

＿＿＿＿

ブラド「では、まず雄英に来たら、職員室に来るように。」
真去「先生！楽しみすぎて心配です！」
ブラド「そうか、せいぜいワクワクしていろ」ﾌｯ

＿＿＿＿

なんてことがあったような気がしてきた。

真去「すみません！それは完全に忘れていました！
今からでも職員室に...？」
ブラド「いや、それは大丈夫だ。
このクラスの場所がわかっているのなら問題ない。
くれぐれも、A組の教室と間違えないようにな。」

なんか、A組を強調していた気がするが、気のせいだろうか。

真去「はい！わかりました！」

とりあえず返事はしておく。

皆「「「？？？」」」

だが、今の会話を経て尚、私がここにいる理由がわからないようだ。

まぁ、簡単なことなのだが。

一部の人が察しているあたり、少し話せばわかってくれるだろう。
...先程煽ってきた人がわかってくれるかはわからないが。

ブラド「では、改めて。」

コホンッと咳払いをすると、姿勢を正してこちらを向くものだから、少し背筋がピンっとなる。

ブラド「B組を担当させてもらう、ブラドキングだ。
よろしく。」
真去「はい！よろしくお願いします！」

先生も緊張しているようで、少し安心した反面、生徒たちの視線が余計気になった。
おそらく、聞きたい欲が抑えきれないのだろう。

そこまで焦らすことでもないので、この際パパッとやってしまおう！

あ、みんなの方向かなくちゃ。

ｸﾙｯ

真去「今日からB組で皆さんと過ごす「真去逢好」と言います！個性は「グルーヴ」です！
どうぞ、よろしくお願いします！！！」

皆「「「え、えええ！？！？！？！？！？」」」