転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ8)

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第54話ページ8

Aside

はぁ重いなぁ…。重い教科書やノートが入ったカバンが肩に食い込んで痛い…。

でも、このまま倒れるわけにはいかない。私は持つ手を交換しながら頑張って荷物を運んでいた。

途中疲れたから地面に荷物を置いて、ニュースでも見ようとスマホを開く。すると、とんでもないものが私の目に飛び込んできた。

A「は…え…、勝己…！？」

勝己が商店街で敵につかまっているところだった。でも、誰も助けようと動かない。

そこに、出久が飛び出していったニュースが速報で流れてきた。

何で…！？私は、荷物を掴み取って商店街の方へと全速力で走った。

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A「はあっ、はあっ…。」

私がついた時にはもう戦いは終わっていた。私は呼吸を整えながら、幼馴染2人の姿を探す。

すると、プロヒーローに怒られている出久と、逆に褒められている勝己の姿が見えた。

私は二人を見た瞬間また走っていた。そして二人に抱き着く。何故か目が熱くなった。

出久「えっ！？Aちゃん！？///」

勝己「は！？A！？オイ、何してんだ！！///」

A「…無事でよかった…！本当に心配かけて…！」

勝己「っ！お前何泣いてんだよ！？」

出久「ごめんっ、泣かせるつもりじゃ…！」

A「え…？私、泣いて、」

頬に手を当てると、涙が頬を伝っていた。あぁ、分かった。私は怖かったのか。また誰かがいなくなってしまうのかと思って。

そう思うと、更に涙があふれてきた。

A「うぅっ…！2人がいなくなっちゃうのかと思って、グスッ、本当に怖かった…！ひっく、いなくならないで…！もう1人にしないでよ…！！」

私は嗚咽しながら2人を強く抱きしめる。

出久「ごめんねAちゃん…。僕はずっといるから大丈夫だよ。」

勝己「いなくなんかならねぇわ。当たりめェだろ。…あと、さっきは悪かったな…。」

出久は抱きしめ返してくれて、勝己は謝りながら優しく頭を撫でてくれた。

2人が無事で本当によかった。2人が生きていてくれて本当に安心した。

A「うっ、ひっく、グスッ、わぁぁぁぁぁ！」

私は多くの人の前で泣き叫んだ。