転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ6)

今日:11 hit、昨日:45 hit、合計:10,856 hit

第52話ページ6

Aside

私は勝己の腕を掴んだ。

A「勝己、やめて。」

私の静かで大きな声が教室に響き、一気に静まり返る。

勝己「ンだよA！！」

A「出久が怖がってるでしょ。出久が雄英受けることの何が悪いの？雷流すよ？」

そう言いながら私は、勝己を掴んでいないほうの手のひらから、バチバチっと火花を散らして小さな雷を発生させる。

「「「「「(上杉、可愛いし美人だしかっけぇけど、こえぇー！！！)」」」」」

ちょっと柄じゃないかもしれなかったけど、これでよかった。そうすると、勝己は舌打ちをした。

勝己「ちっ…わぁったからやめろ。」

出久「Aちゃん、ごめんね、ありがとう…。」

A「ううん、全然いいの。ケガはない？」

出久「ないよ。ありがとう。」

それならよかった。上杉は『義』を重んじる家。これで合ってますよね、謙信様？少しほっとしつつ私は自席に戻り、午後の授業を受けた。

・

・

・

私は受験勉強をするために今は早く帰っている。勝己は舎弟(？)の人たちと帰るから一人だ。

家に帰っている途中、バッグをのぞくと肝心の教科書が入っていなかった。はぁ、我ながら呆れる。帰りの用意してるときにちゃんと確認したんだけどなぁ…。

学校に教科書取りに戻らないと。私は走って学校に戻った。

教室の目の前に行くと、何やら中から声が。

盗み見は悪いと思いつつも、ドアの隙間から中をのぞく。

そこには勝己と出久がいた。よく見ると、勝己は出久のヒーローノートを爆破して、ポイっと窓の外へと投げ捨てた。

私は勝己を注意しようと飛び出そうとしたところで、勝己はとんでもないことを言った。

勝己「そんなにヒーローに就きてんなら効率いい方法あるぜ。来世は『個性』が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ！！」

は…？勝己、何言ってるの…？私の中で何かがブチッっと切れた音がした。

A「…勝己…。」

勝己「ア゛ァ！？…ってA！？」

私は次の瞬間、砂で勝己を掴んでいた。

勝己「オイA！！！何すんだクソッ！！」

勝己はそう言って砂から抜け出そうとするが、私は砂の圧で勝己を少しだけしめる。同時に少し上に浮かせた。