転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ39)

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番外編　バレンタイン2 ページ39

Aside

少し経って爆豪家にたどり着いた。すると、光己さんがさっそく出迎えてくれる。

光己「あらAちゃんじゃない！久しぶりねえ！また美人さんになって！」

美人…？え、私のこと…？私はまず美人じゃないし、こんなに美人な奥様に美人と言われても…。でもその言葉は引っ込めた。

A「お久しぶりです光己さん。…あの、少しお邪魔してもよろしいですか…？」

光己「いいよ！さあ上がりな！勝己、Aちゃんのこと案内しなよ！！」

勝己「言われなくとも分かっとるわクソババア！！」

光己「クソババア言うな！」

あ、あはは…相変わらずだな…。でも、私はこんな雰囲気の爆豪家が好きだ。

そう思いながら、2階にある勝己の部屋へと上がらせてもらった。

勝己の部屋は相変わらず綺麗なままだった。そして、綺麗に整えられたベッドに座らせてもらう。

勝己は、私があげたチョコを丁寧に袋から取り出して食べ始めた。

勝己「…!これ普通のやつと違ぇな。」

A「そうそう。ちょっとスパイシーな風味にしてみたんだ。」

勝己甘いの苦手でしょ？と付け加えると、勝己は学校では考えられない優しい笑みを浮かべた。

勝己「…A、ありがとな。」

A「いいえ。喜んでくれてよかった。」

私もお礼を言って、勝己のふかふかのベッドに寝っ転がった。

勝己の優しい匂いにつつまれているみたい。私は自然と頬が緩んだ。

すると、いきなり勝己がベッドに手をついてきたのだ。

…待って、え？何この状況。私、勝己にベッドドン(？)されてる…！？

A「へ…勝己…？」

勝己「テメェ…男の部屋でンなことしやがって…。俺がどんだけ我慢してるか知らねぇよなぁ？」

顔を赤くしながら勝己は、もう鼻先が触れてしまうくらいグッとその綺麗に整った顔を近づけてきた。

近い近い…！勝己の吐息がかかってなんだかドキドキする…。私は、勝己の赤く光る瞳に捉えられた気がした。

A「我慢？どういうこと…？私何かした…？」

勝己「…！(ブチッ」

次の瞬間、勝己からブチっと何かが切れる音がし、「ちゅ」と音を立てて唇に柔らかい感触がした。