転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ36)

今日:18 hit、昨日:15 hit、合計:10,818 hit

第82話ページ36

Eijirou Kirishima side

上杉は戦闘訓練で俺と同じチームとなった。

あいつの的確な指示と判断に圧倒され、あいつの微笑にも俺は心を奪われた気がした。

そして俺たちは無事に勝つことができた。

A〈ありがとう。でも、2人が頑張ってくれたおかげでもあるよ。〉

私は素直に気持ちを伝えてくれた。俺も礼を言う。

鋭児郎〈ありがとよ上杉！お前すげぇ男らしいぜ！〉

A〈う、ん…？私、女なんだけど…？〉

そう言うと、上杉は顎に手を当てながら混乱し始めてしまった。俺はすぐに謝る。

こいつ…、しっかりしてるけど意外と天然なんだな。

上杉のやつ…くっそ可愛い。これっていわゆる『一目惚れ』ってやつなんだろうか。

つーか、さっきから上杉を見る周りの目線がすげぇ。

不覚にも俺は少し苛立ってしまった。ったく男らしくねぇ…。

そう思っていると、上杉の目がぐるぐるして体がふらついていることに気付いた。

A〈…久しぶりに個性使いすぎたかも…。でも、大丈夫だよ。〉

上杉はふらつきながらそう言う。確かこいつ、俺らとの訓練の前に緑谷んとこ行って治癒してたよな？

こいつのキャパが来たのか。俺は上杉をを放っておけず、上杉を姫抱きにして走り出した。

後ろから、峰田の「死ね！！！」という声や、女子の悲鳴が聞こえる。

あとは轟達の少し驚いた声に、爆豪の「殺す」という恐ろしい視線を感じた。

俺詰んだな。ふと上杉の方を見ると、ほんのりとだけ顔が赤くなっていた気がした。

A〈へ…、切島くん…？〉

上杉は少しびっくり＋少し赤面しながら俺を見てくる。

ただでさえ顔がいいのに見つめられたら、真面目に俺の心臓が持たねぇ。

鋭児郎「…今こっち見ないでくれ…！///」

あー今の俺の顔、自分の髪の色に負けないくらい赤い自信がある。

・

・

・

俺は保健室に上杉を預け、保健室を飛び出した。

みんなのところに戻るまでの間、俺は早くなっていた鼓動と真っ赤になった顔を元に戻そうと必死だった。

そして戻ると、みんなすげぇ形相で俺のことを見てきた。

勝己「クソ髪…てめぇぶっ殺す…！！！」

焦凍「いくらなんでもあれはな…。」

上鳴「お前ずりぃぞ！姫抱きで連れて行くなんて！」

三奈「ちょっと切島～！事情聴取するからこっち来てもらってもいい～？」

鋭児郎「はっ！？ちょ、待ってくれよ！」

俺はその後説教を食らった。