第81話 ページ35
Aside
範太「上杉のおかげだな。」
A「ありがとう。でも、2人が頑張ってくれたおかげでもあるよ。」
私は素直に気持ちを伝える。すると、切島くんは変なことを言い出した。
鋭児郎「ありがとよ上杉！お前すげぇ男らしいぜ！」
A「う、ん…？私、女なんだけど…？」
私、男に見えるの…？そんな女に見えない…！？
鋭児郎「あ、いや違えんだ！誤解生んじまったか…！すまねぇ！」
切島くんは思いっきりペコリと謝って来る。なんかこっちが申し訳なくなってきた…。
というか、出久を治したのもあって少し頭がクラクラするかも。
鋭児郎「おい、上杉！お前なんか目ェぐるぐるしてねぇか！？」
A「…久しぶりに個性使いすぎたかも…。でも、大丈夫だよ。」
私がふらつきながらそう言うと、切島くんはいきなり私を姫抱きにして走り出した。
なんか後ろですごい叫び声がする。っていうか、重くないの…？ちょっと恥ずかしいし…！
A「へ…、切島くん…？」
鋭児郎「…今こっち見ないでくれ…！///」
そう言った切島くんの顔は、彼の燃えるような赤い髪の色に負けないくらい、真っ赤になっていた。
そして、私は切島くんによって保健室に運ばれた。
A「切島くん、ありがとう。」
鋭児郎「お、おう。///んじゃまた！」
切島くんは、出久が眠っている隣のベッドに私を下ろすと、足早に保健室を出ていった。
すると、リカバリーガールが私に声をかけてくれた。
リカバリーガール「ゆっくり休みんさいね。」
A「はい。ありがとうございます。」
リカバリーガールにお礼を言い、私は眠りについた。
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A「んん…あ、もう夕方だ。」
私は夕方になってやっと起き、背伸びをする。すると、隣のベッドから声がした。
出久「Aちゃん起きたんだ。」
A「うん。おはよう。」
出久「…ケガ、治してくれたんだね。リカバリーガールから聞いたよ。ありがとう。」
A「いいよ。…夕方になっちゃったね。教室戻ろう。…立てる？」
出久「Aちゃんが治してくれたから大丈夫だよ。」
2人でリカバリーガールにお礼を言い、教室に戻る。
教室に入ると、みんながにぎやかに私たちを迎えてくれた。
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作者名：Maimai | 作成日時：2024年1月27日 21時
