転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ32)

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第78話ページ32

Aside

勝己は悔しそうに体を震わせてから、出久と殴り合いを始めた。

出久も反撃するが、勝己が籠手を使ってしまってから形勢は逆転してしまった。

みんな「あっ！」と声を漏らす。

焦凍「考えるタイプには見えねぇが、意外と繊細だな。」

三奈「え？」

鋭児郎「どういうことだ？」

焦凍「目くらましを兼ねた爆破で軌道変更。そして即座にもう一回。」

百「慣性を殺しつつ有効度を加えるには、左右の爆破力を微調整しなきゃなりませんしね。」

電気「才能マンだ才能マン…。やだやだ…。」

私は敵対している2人の幼馴染の姿に、感情を抑えられず少し取り乱してしまった。

A「いやだ…！やめて2人とも…！」

三奈「Aの言う通り！ピンチだよこれ！テープ巻き付ければ捕らえたことになるのに！」

私に続いて、三奈ちゃんも危険だと言った。上鳴くんは、勝己は戦闘能力においてセンスの塊だと言っていた。

オールマイトをチラリと見ると、「止めるべきだけど、止めてあげたくない…！」という顔をしている。

そして、その時は来てしまった。2人は一緒に走り出し攻撃する。

私はもう見ていたくもなかったけど、見られずにはいられなかった。

勝己は出久に向かって攻撃をするも、出久は天井に向かって個性を発動し、お茶子ちゃんと連携を取った。

途端、ものすごい轟音がしてビルが半壊してしまったのだ。

そして、お茶子ちゃんは飯田くんに攻撃を仕掛け、核兵器を回収した。

けれど、個性の衝撃に耐えられなかった出久はその場に倒れた。

ヒーローチーム WIN！！！！！

オールマイトが大きな声で叫ぶ。

電気「なんだよこりゃあ…、負けた方がほぼ無傷で、勝った方が倒れてらぁ…。」

踏影「勝負に負けて、試合に勝ったというところか。」

梅雨「訓練だけど。」

みんな口々にそういう。勝己を見ると、『出久に負けたことが信じられない』という表情で、ただただ呆然と立ち尽くし絶望していた。

私はいても経ってもいられず、出久の方へと駆け出した。

A「なんで、こんな無茶…。」

出久は本当にひどいケガをしていた。大きなケガは右腕の破壊、左腕は大きな火傷を負っているものだった。