転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ30)

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第76話ページ30

Aside

オールマイトが、箱からチームのアルファベットが書かれたボールを取る。

見ると、ヒーロー側が出久・お茶子ちゃんのペアで、敵側は勝己・飯田くんのペアだった。

A「うわ…。」

私は思わず声に出てしまっていた。でも本当に最悪だ。まさか出久と勝己が当たってしまうなんて。

今、勝己は出久に個性があったということが分かって、本当に怒っている。多分、迷わず突っ込んで奇襲していくだろう。

出久…大丈夫かな…？出久は勝己と戦って勝ったところを、私は一度も見たことがない。

私は、いつもボコボコにされていた出久を毎日のように治癒していた。

今回ばかりは本当にまずいと思う。ただでさえ勝己は戦いに強い。本当に大丈夫なのだろうか。

不安を抱えつつも、私は自分のチームメートと作戦を話し合う。

A「切島くん、瀬呂くん。ちょっと作戦について話し合ってもいいかな？」

鋭児郎「おういいぜ！」

範太「いいけど、どうすんだ？」

ちなみに相手は、常闇くんと梅雨ちゃんだ。確か常闇くんの個性が『ダークシャドウ』で、梅雨ちゃんは『蛙』だった気がする。

うぅ…梅雨ちゃんは好きだけど、私、蛙本当に苦手なんだよなぁ…。

A「多分あの二人は別々に行動するかも。常闇くんのダークシャドウは影。確か光に弱いから、私が雷を走らせて光を出す。」

範太「なるほどね。」

A「そして、ダークシャドウが怯んでいる隙に私は常闇くんを捕まえる。梅雨ちゃんは多分壁とか上ってそうだから、そのトラップと核兵器守るのを瀬呂くん頼める？」

瀬呂「任せな。」

鋭児郎「なあ俺はどうすればいいんだ？」

A「切島くんは核兵器のところで待って、2人が攻めてきたらガッチガチに硬化して攻撃してもらいたいんだけど、いいかな？。」

鋭児郎「上杉頭いいな！分かったぜ！」

A「ありがとう。じゃあ2人共、頑張ろうね。」

範太「おう。ここのチーム最強だな！」

私たちは作戦について話し合った後、モニタールームへと向かい、1回戦目を観戦し始めた。

どうか、どうか出久が無茶をしませんように。勝己が出久を危険にさらしませんように。

私は大切な2人のことを思いながら必死に祈った。