転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ25)

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第71話ページ25

Aside

A「出久…指見せて。治すよ。」

出久「！…Aちゃん…ありがとう…。」

差し出された出久の指を見ると、それはとても痛々しく腫れていた。

私はそこに手のひらを当てて治癒を使い、その痛々しい腫れを治す。

A「…はい。治ったよ。」

私がそう言うと、出久は謝ってきた。

出久「…Aちゃん、今まで個性があるってこと黙っててごめん…。でも騙してたわけじゃないんだ。…このことはまだ話せないんだけど、いつか絶対話すから…！」

A「！そうだったんだね…。…分かったよ。その時が来るまで私は待つから。」

出久「…Aちゃん、ありがとう。」

出久は涙ぐみながらそう言った。

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その後、全ての体力テストの種目が終わった。私は個性を上手く使いこなし、1位となった。その次は推薦入学者の八百万さん、同じく焦凍、勝己と続いた。

出久はソフトボール投げ以外はあまり結果を出せず、最下位となってしまった。

出久は下を向いて悔しそうにしている。やっと望んでいた雄英に入れたのに…。

出久「くっ……。」

相澤「ちなみに除籍は嘘な。」

その場に「は？」というような沈黙が流れる。みんなポカンとしていた。

相澤「君らの個性を最大限に引き出す合理的虚偽。」

「「「ハァァァァァァァア！？！？！？」」」

隣で出久、お茶子ちゃん、飯田くんの叫び声が聞こえる。出久は真っ白になって、飯田くんに関してはメガネが割れている。

3人をたしなめるかのように八百万さんは口を開いた。

百「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えれば分かりますわ。」

「「「(気付かなかった…。)」」」

でも、出久の1回目のソフトボール投げで個性を止めた時、相澤先生は本気で除籍にするという目をしていた。だけど、出久に見込みを感じたから除籍は嘘と言ったんだろう。

とにかく、出久が除籍にならなくて私も安心だ。

みんなホッとしている中、勝己だけはそっぽを向いていた。

相澤「これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類があるから戻ったら目通しとけー。」

出久「はぁぁぁ～…。」

出久は安心したのか大きなため息をついた。