転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ23)

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第69話ページ23

Aside

天哉「緑谷君はこのままだとまずいぞ。」

勝己「あぁ？ったりめぇーだ。無個性の雑魚だぞ。」

天哉「なっ、無個性…！？彼が入試時に何を成したか知らんのか？」

勝己と飯田くんの会話を隣で聞く。入試時…？私は試験会場が違ったから分からないけど、出久が何かしたのかな…？

でも、飯田くんの言う通りこのままだと出久は除籍に…！

そして、出久がボールを投げる。だが、46ｍと一般的な記録だった。

出久「なっ…！今、確かに使おうって…！」

相澤「“個性”を消した。」

そう言って先生は紙と布を揺らし目を赤く光らせていた。…待って個性を消した？なんで消せるの？だって出久には――――

相「つくづくあの入試は、合理性に欠くよ。おまえのような奴も入学出来てしまう。」

緑「個性を消した…。！あのゴーグル、そうか…！！見ただけで人の個性を抹消する個性…。抹消ヒーロー、イレイザーヘッド！！！」

出久は驚いていた。だけど、みんな「イレイザーヘッド？俺知らない。」と知らない様子だった。逆に「聞いたことあるわ。アングラ系ヒーローよ。」ともいう子もいた。

まあ知らない人が多いのも当然。「仕事に差し支える。」とメディアへの露出を嫌っているからだ。

先生は出久を首に巻いてある布を使って捕まえ、2人で何か話していた。少し経つと先生は個性を使うのをやめ、出久を自由にした。

相澤「ボール投げは2回だ。とっとと済ませな。」

出久はうつむいていた。チャンスは2回あったからよかったけど、次失敗したら本当にまずい。

天哉「指導を受けていたようだな。」

勝己「除籍宣告だろ。」

A「…。」

勝己の言葉に私は何も言い返せなかった。

私は心配で胸が押しつぶされそうになりながらも、出久の2投目を見た。

すると思いっきり出久がボールを飛ばし、こっちにはすごい風が飛んで来た。

「「「おぉぉぉお！！！」」」

みんながとても驚いていた。私もびっくりして目を見張る。あの隣にいる勝己でさえも驚いていた。

そして結果が出て、なんと勝己の記録を上回っていたのだ。

ちょっと待って。こんな705ｍも飛ばせるのは、個性ありの人でもかなりハードルが高い。

というか、出久は無個性だったんじゃ…。個性の発言は遅くても4歳まで。突発性の個性なのかもしれないけど、そんな事例今まで聞いたことがない。