第64話 ページ18
Aside
あれから時がたち、私達は折寺中学校を卒業し、いよいよ今日から雄英生となる。
今日は珍しく早起きして朝ごはんを作り、勝己が迎えに来るのを待った。
するとインターホンが鳴り、出てみるとやっぱり勝己だった。(いつも勝己は不法侵入です。←だって起きてないから。)
A「おはよう勝己。」
勝己「…ンでテメェ早く起きてんだよ。」
A「なんかたまたま早く起きれたんだ。」
そう言うと、勝己は少し残念そうな顔をした。何故、解せぬ。私、早く起きたのにダメだった？
勝己「(入学初日に寝顔見れなかったクソ…！///)」
A「なんでしかめっ面してるの。朝ご飯出来てるよ？」
すると、勝己はしかめていた顔をやめて、「食う。」と言ってすぐに家に上がってきた。というかずっと思ってたんだけど、朝ご飯爆豪家で食べなくていいのかな？
でもこの前、光己さんに「逆に作ってやって！」って言われたし…。まあいいのかな？
私はそう思い込み、勝己と一緒にテーブルの席に着く。
そして、二人で向かい合って朝ご飯を食べ始めた。私は梅がのった白米を食べ、勝己は味噌汁を飲む。
ふとチラリと正面を見ると、勝己の制服が目に留まった。
A「勝己、制服似合ってるね。かっこいい。」
勝己「ブーッ！！！」
勝己は飲んでいた味噌汁を盛大に吹き出した。
待って味噌汁に毒でも入ってた…！？
A「えっ…！？ちょっとなんで吹いて…！」
勝己「てめぇ！いきなりふざけんじゃねぇ！(Aの方が可愛いわ！！)」
あ、毒は入ってないみたい。よかった。それにしても、なんで吹くかなぁ…。
美味しくなかった？でも、いつも「美味い。」って言って食べてくれるし。
私は不思議に思いながら、台所から布巾を持ってきてテーブルを拭いた。
拭き終わると、私は勝己の胸元に目が移った。
A「…勝己、ネクタイは？」
勝己「ンなモン捨てたわ。」
A「え？なんで捨ててるの…！」
というか、第2？第3？ボタンも開けてるし…。
A「ちょっとごめんね、触るよ。」
勝己「ア゛ア！？」
私は、勝己の豪快に開けられているボタンを閉めようとして胸元を触った。
勝己「！！触ってんじゃねぇぇぇ！！！///」
勝己は真っ赤になって私の頭をベシッと叩いた。
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作者名：Maimai | 作成日時：2024年1月27日 21時
