転生したら、爆豪勝己の幼馴染になっていた。2 (ページ2)

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第48話ページ2

Aside

――――――あれから7年がたち、私たちは小学6年生になった。もう中学生になる。

私は今一人暮らし。小さいときは爆豪家や轟家にお世話になっていたけど、もう迷惑かけたくないから、一人暮らしをしている。それでもたまに他家に泊まりに行くけど。

私は両親が亡くなってからあまり笑わなくなり、勝己は出久へのいじめが多くなっていった。でも、私は相変わらず出久を助けていた。そんな時、私はいつも幼いころを思い出していた。

勝己〈出久って、デクって読めるんだぜ。〉

〈すごい！！かっちゃん字読めるの！？〉

勝己〈読めねぇの？んで、デクってのは何も出来ねぇ奴のことなんだぜ。〉

出久〈やめてよかっちゃん…。〉

A〈…？頑張れって感じで、私はデクっていうの好きだよ？〉

そう言うと、みんな驚きの目で私を見た。出久には光が宿っていたような気がした。

中学生になっても、多分勝己はいじめをやめないと思う。まあひどいときは私が本気で止めるけど。

そんなことを考えていたら、授業が終わってしまった。でも、私は前世にすでに勉強しているのから、覚える必要はない。帰る用意が終わると、いつも勝己と並んで帰る。

A「もうすぐ中学生だね。勝己は部活何に入るの？」

勝己「…知らね。まあ運動系にするつもりだ。お前は…吹奏楽だろ。」

A「おー。さすが勝己分かってるね。」

勝己「当たりめーだろ。どんだけお前と一緒に居ると思ってんだ。」

勝己はなんでもお見通しだなぁ…。

私はまだ楽器を続けている。両親が亡くなってから、悲しみを紛らわせるように吹いていた。今じゃ心のよりどころだ。

でも、音楽教室は3年前くらいにやめてしまった。そうしたら勝己もやめてしまい、ちょっと申し訳なかったけど。

その後、私たちはいろんなことをたくさん話して、家に向かった。

A「じゃあまた明日ね。ばいばい。」

勝己「おう。またな。」

勝己に手を振って別れ、誰もいない家に「ただいま。」と入った。

そして両親のお仏壇に行き、鈴を鳴らし手を合わせる。

そのあとは、書院造の部屋にある「不識院殿心光謙信大庵主尊霊」と書かれた、家に伝わる謙信様の位牌に手を合わせ、私はいつもこう願う。

「誰かを支えていきたいんです。「軍神」と謳われた謙信様のように強くしてください。」と。

これが最近の私の日常だ。