第46話 ページ48
Katsuki Bakugo side
Aのとーちゃんとかーちゃんが死んだ。
その訃報は近所の俺の家にすぐに入ってきた。俺は耳を疑った。俺が遊びに行ったら、あんなに優しくしてくれたおばさん達が。
俺は今すぐにAのところに飛んでいきたかったけど、ババアに「今は行くな。」と止められた。
数日後、二人の葬式が盛大に行われた。俺ももちろん参列した。
二人はクッソ人の命を救ったみたいで、葬式にはたくさんの人が参列した。
Aがいたから、話しかけようとしたけど、Aの赤く腫れた目と、悲しくて悔しそうな顔を見て引っ込んでしまった。Aは二人の亡骸に何度も何度も話しかけていた。
A「本当に死んじゃったんだね…。こんな姿になって帰って来るなんて…。」
Aはそう言って、気を失っちまうくらいほどに泣きじゃくっていた。俺は今までAが泣いたところを見たことがなかった。
Aの泣き声が伝染していくかのように、みんなもらい泣きしていた。
俺も泣いてるAの顔を見ると、胸のあたりがグッと締め付けられる。
胸の痛みを押して、俺は黙々と抹香をつまんで手を合わせた。
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葬式後
勝己「…A。」
A「あ…勝己…。来てくれたんだね。ありがとう。」
Aは笑って礼を言う。俺はすぐに分かった。無理にAは笑っている。ンで無理に笑顔作っとんだボケ…。
次の瞬間、俺はAを力強く抱きしめていた。
A「！？勝己…、どうしたの…？」
勝己「お前、無理に笑ってんだろ。」
Aは目を見開いて驚く。
勝己「辛いのに我慢すんなや。泣きてぇなら泣け。」
A「っなんで…私にそこまで…。」
勝己「あぁ？なんでってそりゃあ…！」
そういえば、確かになんでだ？なんでこんなにこいつが気になんだ？
前からそうだ。こいつが他のモブどもと一緒に居るとむかつくし、笑ってっと嬉しくてほっとする。逆に泣いてっと側に居てやりてぇとか今みたいに抱きしめてぇって思う。
―――――――あぁやっと分かった。俺はこいつのことが、
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好きなんだ。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
