第45話 ページ47
Aside
A「は……？今、何とおっしゃったんですか……？」
▼
いきなり家のインターホンが鳴り、確認してみると、何回かあったことのあるお父さんとお母さんの事務所の方達だった。
多分、仕事が長引くという連絡をしに来てくださったのだろう。
玄関のドアを開けてひょこっと顔を出す。
A「こんにちは。ご連絡、わざわざありがとうございます。」
と挨拶をすると、事務所の方は悔しそうに顔を歪めながら言った。
「こんにちはAお嬢様。…あなたのお父様とお母様が殉職なされました…。」
A「え……？」
事務所の方達の言葉で、私の頭の中はどんどん真っ白になっていく。
「殉職」ってその職業のために死んだってことだよね…？は？死んだ…？お父さんとお母さんが…？
ちょっと待って。まったく理解が追い付けない。私が呆然と立ち尽くしてると、皆さんは目に涙を浮かべながら謝罪してきた。
「お二人をお守りできず、大変申し訳ございません…！ですが、これ以上ないほど、立派な最後でした…！」
A「はは…。冗談、ですよね…？」
「…冗談ではありません。本当です…。」
A「っ、そんなの信じません…！嘘だ…！二人とも必ず帰って来るって言ってたのに…！！」
私がそう叫んで否定すると、一番前にいた事務所の方が何かを差し出した。
A「…！これ…！」
それは戦う時に使っていたお父さんの愛刀と、少しひびの入ったお母さんの時計だった。
私はそれを見た瞬間、涙腺が崩壊したように大粒の涙が溢れ出てきた。
二人は死んでしまったんだ。燈矢兄さんのようにもう二度と会えないんだ。
あぁ、なんで私の大切な人たちはみんないなくなってしまうのだろう。
私は今まで出したことがない大声で泣きじゃくった。
A「物だけじゃなくて、持っていたまま帰ってきてほしかったのに…！なんで、なんでっ…！うぅっ、わぁぁぁぁぁあ！！！」
私も、事務所の方々もみんなが大声で泣いた。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
