第41話 ページ43
Aside
いろんなことがあったけど、あっという間に1年半がたち、私は5歳になった。
特に変わったことはなかったけど、お父さんとお母さんは去年よりもヒーロー活動が忙しくなった。
そのため、また轟家に預けられることに。もう轟家には何回かお世話になっている。
早く荷造りを済ませ、車に乗り込む。
轟家に着くと、焦凍くんが玄関から飛び出してきた。
焦凍「Aちゃん、久しぶり！」
と言いながら、焦凍くんは私にぎゅーと抱き着く。可愛い。
A「わっ、ふふ。焦凍くん、久しぶり。」
私は焦凍くんの頭を撫でる。弟が出来たらこんな感じなんだろうな…。
この時、私はこの轟家で不幸が二つも起こるなんて、考えてもいなかった。
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その日の夜、私は喉が渇いたため、台所に水を飲みに行こうと布団から起き上がった。
台所にはもしかしたら冷さんがいるかもしれない。冷さんに水もらってこよう。
薄暗い廊下をあくびをしながら歩いていた。そのときだった。
焦凍「ぎゃあああああ！！！熱い！熱いよぉ！！うあああああ！！！」
冷「あぁ焦凍！！ごめんなさい、ごめんなさい…！！！」
この声は…焦凍くんと、冷さん…！？こんな夜中に何があったの…！？
私は不安を抱きながら声のした台所のほうへ全速力で走る。
台所へ向かうと、「熱い」と言って泣き喚きながら左目を抑える焦凍くんと、「ごめんなさい」と幾度も繰り返して泣き叫ぶ冷さんの姿が見えた。
A「焦凍くん！！冷さん！！」
私は急いで二人に駆け寄り、まず焦凍くんの左目を見る。
A「っ…！？」
焦凍くんは顔の左側に大やけどをしていた。私が気づいた時には、手を出して治癒をかけていた。
だけど、手遅れだったのか治る気配は一切ない。まずい…このままじゃダメだ…！
すると、騒ぎを聞きつけた燈矢兄さん達が走ってやってきた。
燈矢「何があったの！？」
夏雄「っ！焦凍、その顔…！」
冬美「大変…！焦凍！お母さん！」
冬美姉さんは急いで救急車を呼んでいた。みんな二人に駆け寄って「何があったの」と聞いているが、そんなことを話せる暇はない。
冷「ごめんなさい…焦凍、ごめんなさい…。」
冷さんの絶望した顔が私の頭から離れなかった。
その後、焦凍くんは病院に運ばれ、冷さんは炎司さんによって精神病院に隔離された。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
