第32話 ページ34
Aside
朝ごはんを食べ終わって、すぐに焦凍くんは炎司さんに訓練に呼び出された。
炎司「来い焦凍！今から実力訓練だ！」
焦凍「ま、待ってよお父さん…！」
A「待ってください、炎司さん。お話をさせてください。」
炎司「なんだA、俺たちは今から訓練だ。言いたいことがあるなら早くしてくれ。」
お父さんとは違う雰囲気のある炎司さんは少し怖かったけど、私は怯まずに話を続けた。
A「そのことでお願いがあります。私も、焦凍くんと一緒に訓練をさせてください。」
炎司さんの目を見てしっかりと言う。炎司さんと焦凍くんは目を見開いた。
炎司「お前にできるのか？」
A「はい。私はまだまだ強くなりたいんです。お父さんとお母さんを守りたい。そして、一緒に焦凍くんとヒーローになりたいんです。どうかお願いします…！」
私は頭を下げて炎司さんにお願いをした。お願いします、焦凍くんのためにどうか…！
そうすると、フッという声が上から聞こえてきた。
炎司「強くなって両親を守るなんて、面白いやつだ。それに焦凍とヒーローになるとは。いいだろう。だが、泣き言は許さない。」
あれ、優しいのかな？ちょっと思ってた結果と違うでけど、OKしてくれた！
A「！ありがとうございます…！よろしくお願いいたします！」
私は涙が出るほど嬉しくなった。
そして、炎司さんは「用意をして来い。先に行って待っている。」と言って、行ってしまった。
焦凍「Aちゃん…。本当に大丈夫…？」
焦凍くんは、自分が巻き込んでしまっていて申し訳ない、というような顔になってしまった。
A「いいの。昨日言ってたこと、忘れちゃった？『辛くなったり、悲しくなったときは、いつでも私を頼ってね？私と一緒にヒーローになろう！』て、言ったんだよ？」
焦凍「…！」
焦凍くんは思い出したようでハッとなった。
A「だから、私も焦凍くんの横に立てるように強くならないと！」
そういうと、焦凍くんの瞳に光が戻った気がした。
A「ほら、用意済ませて私たちも行こう。」
私が手を差し伸べると、焦凍くんはその手を握って「うん！」と笑顔で頷いた。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
