第15話 ページ17
Katsuki Bakugo side
俺はAに強引に家に上げられた。
そして、なぜか楽器を持たされている。
俺の持たされている楽器はAのと同じで、「そぷらのさっくす」と言うらしい。
Aは音楽教室に通っていることを初めて知った。幼稚園も早く帰っているのも、早く帰って練習したいかららしい。
A「まず、このゲロまずいのなめて。」
勝己「は？ンだこれ？」
Aは俺に一枚の木の板を渡してきた。つーか今、ゲロまずいっつったよな！？
A「『リード』っていうの。木管楽器っていう種類の楽器は、このリードを唇で
振動させて音を出してるんだよ。ってことでなめてね。」
勝己「いや、意味わかんねーよ！まぁでもとにかくなめればいいんだな！」
リードを口に入れると、Aの言う通りゲロまずい木の苦さがあった。
それでも俺はこらえてリードをなめた。
クソまじいリードを口に入れながら、Aと一緒にストラップを首にかけたり、ネックと本体をつないだりした。
A「勝己、リード口からとっていいよ。そしたら、リードをマウスピースに
つけて、この『リガチャー』っていうやつのネジ回してね。」
リードをマウスピースにつけて、リードが割れない程度にリガチャーのネジを回す。
勝己「できたぜ！次はどうすんだ？」
A「まず、これ吹いてみて。」
そう言いながらAは、さっきセットしたマウスピースを口に咥え得意げに吹いた。
俺もやってみると、思ってたよりしっかり音が出た。
A「そうそう。じゃあ次は、そのマウスピースを楽器につけて吹いてみて。」
と促されて、マウスピースを本体にくっつけ、吹いてみると、自分でも驚くほどいい音が出て、少しビビった。
それからは、指を少し動かしたりして音を変えて吹いた。
だいぶできるようになったから、Aと一緒に吹いてみる。
A「すごいじゃん勝己！たった1日でここまでできるなんて、さすがだね！
私も勝己と一緒に吹けて楽しいよ！」
勝己「ハッ！こんなのできて当たり前だわ！けど、楽器ってこんな楽しいんだな！
なぁA！俺もお前と同じ音楽教室通いてぇ！！」
A「本当？勝己が来てくれると嬉しいな。光己さんと勝さんにしっかり相談してみてね。」
Aは嬉しそうに微笑みながら言った。
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Maimai - リクエストありがとうございます。もう少し物語が進んだら作らせていただきますね。これからもこの小説をよろしくお願いいたします！ (1月15日 21時) (
レス) @page30 id: 635df37f28 (このIDを非表示/違反報告)
H.M - とても面白いです！高校生になったら、「勝己が幼児化したら」という番外編やっていただきたいです。これからも頑張ってください！ (1月14日 6時) (レス) id: 35314696c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maimai | 作成日時：2023年12月25日 0時
