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「……、」
一回口を開いて、また閉じる。
それを何度か炭治郎は繰り返した。
きっと恥ずかしいんだろう。
でもお願い、頼むから。
「……炭治郎、言って」
この状況は、私も変わらず恥ずかしい。
ようやく決心したのか、
伏せていた顔を上げ、炭治郎は私を真っ直ぐ見て言ってくれた。
「俺、は」
「……うん」
「お嫁さんじゃなくて、本当はAの婿になりたい」
「……それは、なんで?」
「………Aのことが、好きだから」
そう言われ、今度は抱きしめられた。
大きな腕に、力強く。
炭治郎の心臓の鼓動が、ドクドクと早く脈打っている。
相当勇気を出したんだろう。
……でも多分、私も同じくらい早い。
『Aのことが、好き』
それを頭の中でリピートする。
少しだけ優越感に浸っていると、上から「あの」と小さい声がした。
「俺、一応告白してるんですけども………」
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とく(プロフ) - ぜんいつぅぅぅぅぅぅぅぅぅ (7月18日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - うおおおおおおおうはぁぁぁぁぁぁぁ好きです!!!!!!!!炭治郎、やっぱ嫁に来て(満面の笑み) (2023年5月2日 17時) (レス) @page22 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
かあ - たんじろぉぉーーーーうう!!!好きぃーーー!!!!!!!!! (2022年7月19日 11時) (レス) @page34 id: dadba14897 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - さぁいごぉぉぉぉぉぉ (2021年3月31日 7時) (レス) id: 087676fea2 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - たあああああんじろおおおおおおおおおお (2020年10月18日 1時) (レス) id: 0fd2e5e0a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なるみ | 作成日時:2019年8月19日 7時