HIGH&LOW THE WORST2

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楓士雄｢じゃあな｣

司｢おう｣

｢うん｣

司｢…｣

｢…司 また明日｣

司｢送ってく｣

｢…ありがと｣

司｢ん｣

｢…司｣

司｢ん？｣

｢ごめん｣

司｢…心配した｣

｢うん｣

司｢どこ行ってたんだよ｣

｢…｣

司｢A？｣

｢山王｣

司｢山王？
なんで んなとこ行ってんだよ
お前 家にも帰ってなかったみたいだし｣

｢琴子のバイト先で仕事手伝ってた
そこのなおみさんって人がずっと泊めてくれたから｣

司｢なんで学校来なかったんだよ｣

｢怖かったから｣

司｢怖かった？｣

｢うん
司が一派作ったらいろんなとこと喧嘩するでしょ？｣

司｢まあ｣

｢喧嘩が出来ない私は司の重荷になる｣

司｢そんなこと｣

｢あるよ
泰志に襲われそうになったとき
私 泰志のこと殴れなかった
手も足も出なかった
怖かったの
私が喧嘩してあの日みたいになることが
襲われるかもっていうのに
そんな状況でも喧嘩出来ないんだもん
誰かに捕まったら毎回 司が助けに来なきゃいけない
それに私が琴子みたいになったとき傷つくのは
私じゃなくて司だから｣

司｢A｣

｢だから司から離れなきゃいけなかった
兄ちゃんには司に守ってもらえって言われたけど
…なんかいい機会だったからさ
山王で自分探しするついでにバイトしてたの
山王連合会の総長のコブラさんって
無口で無愛想なのに仲間思いなんだ
すごく真剣に話聞いてくれた
それからバイトないときは
SWORD地区以外のとこも行ってみた｣

司｢自分見つかったか？｣

｢見つかった
ちゃんと見つかったよ｣

司｢そうか｣

｢昔より強くなれた気がする｣

司｢…｣


ｷﾞｭ


｢…司？｣

司｢Aがいいならそれでいいけど
無理して強くなろうとすんな
Aが強くても弱くても 楓士雄も 俺も
ちゃんとAのこと守るから
だからAのままでいてくれ｣

｢…｣

司｢じゃあな｣

｢あ うん
またね｣

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