HIGH&LOW THE WORST2 (ページ24)

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『おおおお』

楓士雄｢おっととと…
おっ大丈夫？｣

『ありがとうございました』

楓士雄｢気をつけてね｣

『はいありがとうございます』

楓士雄｢この階段ホント危ねぇよな
うおおおおっ｣

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

｢うわぁ！｣

佐智雄｢ほら｣

楓士雄｢おっ！え!?
こんな絆創膏までもらったのに
ジュースもおごってくれんの？｣

｢やったありがとー｣

佐智雄｢あの婆ちゃんを助けた敢闘賞と
ついでだ｣

｢ついでって(笑)｣

楓士雄｢最近俺らが世話になってた婆さんが
死んじまってさ
気づいたら走り出してたわ
あっ俺花岡楓士雄｣

佐智雄｢ああ俺は上田佐智雄｣

楓士雄｢そうか
じゃあ…サッチーってことで｣

｢出た楓士雄のダッサイあだ名つけ
マジダサすぎてジュース
出てきそうになったんだけど(笑)｣

佐智雄｢やめろダッセェ｣

楓士雄｢ヘヘヘッ
サッチーいただきやす！
アー
おー！キレイだなぁ
よく来んのか？｣

佐智雄｢いいや
子どもの頃以来だ｣

楓士雄｢そうか｣

佐智雄｢親父の実家がこのへんでさ｣

楓士雄｢俺は…2年ぶりだわ｣

｢私は半年ぶりかな｣

楓士雄｢いいよなぁ景色は
上から見てると下で起こってる
細かいことなんかなんも見えねぇし｣

佐智雄｢景色ならな｣

｢なんも見えないのは楓士雄がバカだからだよ｣

楓士雄｢おまっ最近俺のことバカバカ言いすぎだぞ｣

｢事実じゃん
実際に司も誠司も佐智雄もいろいろ考えてんだし
なにも考えてないのあんただけでしょ｣

楓士雄｢はあ？｣

佐智雄｢お前はテッペンはったことあるか？｣

楓士雄｢いや…そのうちな
そっちは？｣

｢…｣

佐智雄｢俺は…まだまだだな｣

楓士雄｢そうかお互いまだまだだな
頑張ろうなサッチー｣

佐智雄｢おい
そのサッチーっつーの
どうにかなんねぇのか？｣

｢楓士雄にダッサイのつけられたら
一生ダッサイままだよ｣

楓士雄｢ハハッ｣