3年A組～今から皆さんは、人質です～２ (ページ37)

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『「たてこもり？」

柊「お前の願いを叶えるためだ
協力してくれるか？」

「何をすればいいの？」

柊「俺の計画が上手くいくように
生徒の誘導をして欲しい」』

柊「そうでもしなければ俺の目的は果たせない
そしてこれはある生徒のためでもあるんです」

茅野「澪奈が自殺した日会ってたのは私なの」

『茅野「澪奈話があるんだけど」

茅野「どうしてもここで謝りたくて」

景山「もういいよ」

茅野「よくない
私は庇うどころかみんなと一緒になって澪奈を
手紙を貰って最初は澪奈と私じゃ
釣り合わないんだって思ったけど
でもそういうことじゃないんだって
プロレスの話だって楽しそうに聞いてくれたし
あれはきっと澪奈が私に出してくれた」

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

茅野「最悪だ
ごめん」

景山「やめて」

茅野「え？」

景山「何でそんなこと言うの？
何で私を責めるの」

茅野「澪奈？」

景山「わかってる
さくらは味方だって
でもダメなの
皆が敵に見えてそんなふうに思う自分が嫌で
たまらなく嫌で
だからもう無理なんだ」

景山「離して！」

茅野「出来るわけないでしょ！」

景山「苦しいの
もう限界なの
このままだと壊れちゃうよ
だからお願い…楽にさせて」』

茅野「私はこの手を離した
だから澪奈は」

逢沢「それは違う!!自分を責めんなよ」

「さくらのせいじゃない」

甲斐「A」

「さくらが助けても…
澪奈は同じことしてたかもしれない」

茅野「先生もそう言ってくれた」

『柊「もういいよ」

茅野「あのお話しておきたいことがあります
私は澪奈が自殺したあの現場にいたんです
そこで飛び降りた澪奈の手を掴んで
でも離しました
これで澪奈が楽になるならって
その手を離したんです
私が澪奈を殺したんです」

柊「景山が亡くなったのはお前のせいじゃない」

茅野「違います
私なんです」

柊「景山を死に追いつめたのは別の理由だ
たとえお前があの場で助けていたとしても
彼女は同じ末路を辿っていたかもしれない」

茅野「どういうことですか？」

柊「俺を信じてこの10日間を過ごすんだ
お前自身で答えを探せ
この事件を最後まで見届けるんだ」』

茅野「今先生がやろうとしていることは
澪奈が飛び降りた原因を解き明かすことで
手を離した私とは別のこと
先生はそれで私の気持ちが晴れると
思ってるかもしれないけど私の罪は消えない」

郡司「お前の目的はわかった
でも何故生徒のためにそこまでする必要がある」

柊「教師…だからですよ」